サハラの風

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混雑した電車内のベビーカー あなたは許せる?許せない?

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電車内でのベビーカーに対する非難の目が加速している。

 

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日本民営鉄道協会の発表した2014年度迷惑ランキングで、7位にランクインした。前年度比1.6%の増加で、3年連続増加中だ。

 

迷惑行為のランキングは以下のとおり。

◇駅と電車内の迷惑行為ランキング
 (1)騒々しい会話・はしゃぎまわりなど 33.2%
 (2)座席の座り方 31.7%
 (3)乗降時のマナー 27.9%
 (4)携帯電話・スマートフォンの着信音や通話 24.7%
 (5)ヘッドホンからの音もれ 24.5%
 (6)荷物の持ち方・置き方 22.3%
 (7)混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車 19.5%
 (8)ゴミ・空き缶などの放置 16.9%
 (9)車内での化粧 16.5%
 (10)酔っ払って乗車する 14.6%
 (11)喫煙 13.2%
 (12)電車の床に座る 13.1%
 (13)混雑した車内での飲み食い 11.4%
 (14)混雑した車内で新聞や雑誌・書籍を読む 9.6%
 (15)電子機器類(携帯ゲーム機・PCなど)の操作音 7.0%

 ※日本民営鉄道協会調べ。2014年度の男女総合。3項目までの複数回答  毎日新聞

 

ベビーカーへの不満といえば、数年前からにわかに脚光を浴びてきたトラブルだけに、今後も増加することが懸念される。

昨年の3月、事態を重く見た国土交通省が「電車やバスでベビーカーを折りたたまなくて良し」とする基本ルールを発表。PR活動にも力を注いだが、浸透していない現実が明らかとなった。

 

興味深のは男女別の感じ方の違いだ。男性が昨年度比1.6ポイント増の16.5%が、ベビーカーを迷惑行為として選択したのに対し、女性は2.8ポイント増の30.2%となっており、男女で倍近い開きがある。

同性に厳しいのは世の常だが、特に中高年の女性からの非難が大きいのが特徴だ。

昔、車内では【おんぶ(だっこ)紐】を使っていた「元子育て世代」のお母様方からすれば、ベビーカーなど非常識極まりない!ということらしい。

 

確かに中高年のお母様方の意見には一定の理解はできるが、時代が変わったのも事実。以下にいくつか時代の変化を書き出してみよう。

①ベビーカーの普及

昔は殆ど見られなかった、おしゃれで機能的なベビーカーが普及した。

②女性の活動範囲の拡大

一にも二にも女性は自宅で家事という時代から、女性も大いに社会進出する時代に。仕事に、ママ友とランチにと、小さな子供がいても、出歩くママさんが増えた。

核家族

女性の社会進出は増えたが、核家族化によりひと家族当たりの人数は減少。親の外出時に子供を見てくれる身内がおらず、子供を連れて外に出ざるを得ない現状がある。

④子供の数の減少

子供の数も減った。今や1人子も珍しくはない。良い悪いは別として数が多い分、必然的に大雑把に扱われていた子供達が、今は過保護なくらい大切に扱われている。

⑤肝っ玉母ちゃんの減少

今の女性が弱くなったと言うつもりはないが、確かに昔の女性は強かった。おんぶにだっこ、手を繋ぎ・・・。多くの子供を抱え、戦後の困窮と混乱、そして激動の高度性経済成長を走り抜けた日本の母親達は、皆「肝っ玉母ちゃん」だった。

 

この様な時代の移り変わりが、必然的にベビーカーの出番を多くしたのだろう。ベビーカーの増加は、今後も続く必然的な流れとして、受け入れなければならないだろう。

鉄道会社と自治体が協力して、基本ルールの周知を図り、共に気持ちよく共存できる社会の実現に努めてもらいたい。

 

最後に社会全体として、もう一度考えてもらいたいことがある。

満員電車でのベビーカーは確かに邪魔だ。私が通勤に使う埼京線と山手線は、全国トップクラス、それこそ殺人級の混み具合を誇る路線だ。ベビーカーにヤラれかけたことなど、一度や二度ではない。嘘偽りのない気持ちを言えば邪魔だ。

さらには母親の態度。大抵の母親が申し訳なさそうにしている中、当然とばかりに横柄な態度をとっている、一部の母親の態度にも問題がある。

 

しかしながら不便を強いられようが、多少母親の態度に問題があろうが、これだけは事実だ。それはその子供は、間違いなくこれからの日本を背負って立つ「社会の宝」だということだ。

今はベビーカーの中ですやすや眠っている子供に、広い意味でいずれお世話になる時が来る。ベビーカーへの優しさは、誰の為でもない。その子の為、社会の為、ひいては自分の未来の為だと思い、多少のことは多めに見てやっても良いのではないか?

ネズミを見ると一も二もなく飛びかかる猫でもあるまい。子供は社会全体で育てるものだという広い心で、ここはひとつ構えてもらいたい。

 

更に言えば事の経緯はどうであれ、子育てをする母親が居心地の悪い社会だと感じれば、少子化に拍車をかけかねない。間違いなく子供を育て安い社会の実現は、少子化に歯止めをかける為には、外せないポイントだ。

 

「ベビーカーには暖かいご支援を」

母親と子供に優し社会に向けて、小さいけれど大きな一歩だ。