不在者投票・期日前投票の違いとインターネット投票への道!

2015年統一地方選挙の後半戦が終了した。

 

本当ならば余裕を持って期日前投票をしたかったのだが、なかなか出来ずに、本投票日終了間際に、滑り込みで投票所に駆け込む結果となってしまった。

 

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ここで3つある日本の投票制度のおさらいから。

 

■ 通常投票 ■
基本的な投票方法。住民登録のある区市町村の中で、登録住所近くに定められた指定投票所に赴き、投票する制度。

期間・・・定められた本投票日(1日)

 

正当な理由により、本投票日に指定投票所へ行くことが困難な有権者が、投票をする為の制度。

指定投票所に行けない有権者が、他の場所や方法で投票。それを指定管理者が回収し、何らかの方法で本投票日に設置される、指定投票所の投票箱に入れる制度と考えれば分かり易い。

期間・・・公示(告示)日の翌日~本投票日前日迄
対象例

・登録市町村以外での国内投票

(旅行・出張・引越したが転出(転入)届けは未提出等)

・施設投票(病院・老人ホーム入居者等)

・郵便投票(自宅療養中の重度の身体障害者等)

・国外投票(自衛隊・国外派遣組織・船員等)

・海上・南極基地(FAX使用)など

注意点

後述する期間前投票と違い、不在者投票は、管理者が投票用紙を回収し、選挙管理委員会の手に渡った時点で投票が完了したとみなされる。

途中で紛失したなど、何らかの理由により選挙管理委員会が正式受理出来なかった場合は、無効票となる。

 

2003年の法改訂により、事前投票制度を使用しやすくする目的で、既存の不在者投票制度から新たに分離・新設された制度。投票日当日に指定投票所に選挙に行けない人が、事前に登録区市町村で投票する為の制度。

期間・・・公示(告示)日の翌日~本投票日前日迄

場所・・・登録区市町村が定める期日前投票所(役所・公共施設等)

補足

正式には【きじつぜんとうひょう】が正しい読み方だが、政府は国民に浸透する為なら、読み方はこだわらないとの姿勢を打ち出している。これを受けてマスコミを中心に、親しみやすい【きじつまえとうひょう】と報道しているところも多い。

 

 

 現在はこの3つのみだが、今後期待されるのが、PCやスマホなどを使ったインターネット投票。

個人的には1日も早いインターネット投票を強く望んでいる。

ネットを通じた投票がスタートすれば、投票率の増加並びに、まだまだ煩雑な事前投票制度自体も簡略化が望める。

 

余談だが、今回はどんなにネットで投票が出来たら便利だったかと、思わされた選挙だった。

私は以前ブログに書いたが、実家から数駅離れた隣街に住んでいるが、訳あって住民票を移していない。

よって投票はいつも実家のある市町村。

人口50万人以上のそこそこ大きな都市で、役所の本庁舎とは別に、中心駅の前には大きな役所の出張所がある。

年末年始以外は常に朝早くから夜遅くまで営業しており、当然期日前投票所にもなっている。

 

戦術の通り、私は期日前投票をする予定だったが、イレギュラーが次々と発生。

結局本投票日となってしまった。

実家は駅から歩いて30分の所に有り、指定投票所もその近く。

当然私の足は、駅前の出張所に向かう。

 

ところが・・・

私が駅前の出張所では投票が出来ないう事実に打ちひしがれるまで、5分とかからなかった。

駅前出張所で投票が出来るのは、あくまでも期日前投票期間のみ。本投票日は指定投票所でしか投票が出来ないらしい。

よく確認しなかった私が悪いのだが・・・

住民の利便性を高める目的で議会肝いりで作られた、ほぼ年中無休の巨大行政執行施設。期間前投票の中核投票所となっている為、当然本投票も出来るとばかり思い込んでいた。迂闊だった・・・

 

実家に電話して車で迎えに来てもらおうと思ったが、親は生憎外出中。

危うく折れそうになる心を必死に奮い立たせながら、バスで指定投票所を目指したが、一歩間違えれば、投票所入場券を丸めて駅のゴミ箱に放り込んでいた可能性も、否定出来ない。

どんなにかネット投票システムがあれば良かったのにと、思わずにはいられなかった。

 

議論しなければならない問題点等も多いのだろうが、有権者の負担を軽くする為にも、インターネットを使った投票を早期に実現してもらいたい。

ネット投票は、有権者の利便性と投票率アップ 以外にもメリットがある。

 

①若者や投票に行く時間のない人を中心に、投票のハードルが大幅に低くなる。

②忙しい人間にとっても、効率的に時間の使い方が出来る。

不在者投票などにかかる煩雑な業務解消

④ネットを使った政治アピール

 

特に④番は大きい。

投票システムと、立候補者の顔と名前、マニフェスト、所属政党の色などが簡単に調べられるシステムを連動させれば、有権者がきちんとした判断を下に、投票をする手助けになる。

きちんと理解した上で選んだ候補者ならば、結果が気になるだろうし、その後も政治活動へも多少関心が出てくるかも知れない。

 

システム上のセキュリテや法律上の問題はあるだろうが、制度自体は間違いなく時代が求めているものだろう。

確かに個人認証・秘密性・システム障害・不正対策などなど、特にセキュリティに関する難題は多いだろうが、クレジットや銀行口座までネットで管理される時代だ。

 

政府としてそこはひとつ本腰を入れていただいて、1日も早くインターネット投票が出来る日の実現をお願いしたい。

 

 

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【2015年統一地方選挙】印象深い出来事をピックアップ 

2015年の統一地方選挙も終を迎えた。

今年の選挙は、既存の選挙制度の問題点や革新への挑戦など、実に様々なチャレンジを見せてくれた。

 

そんな中から勝手にTOP5を発表したい。

 

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■25歳のニートが市議会選挙に出馬■
 

社会的弱者と思われていた人間が、選挙に立候補したことが大きな衝撃を与えた。引きこもりのニートだからこそ、この国の若者を待つ未来に、誰よりも強い不安を抱いていたに違いない。

苦境に立たされる若者の奮起に、期待させられる出来事だった。(千葉市議会議員選挙)

 

 25歳の引きこもりニート上野竜太郎が選挙に出馬

 

4月12日に投開票が行われた統一地方選挙で、ネット上の人気者となった候補者がいる。千葉市議会議員に立候補したニートの上野竜太郎氏(25)だ。残念ながら落選してしまったが、供託金の没収は回避。ネット上では健闘を讃える声が挙がっている。

上野氏は同市の花見川区選挙区から立候補。無所属で全く後ろ盾がない状況だったが、最終的に1399票を獲得した。15人中12位だったので、定数の10位以内には入らなかったものの善戦した形だ。

 

「私は今回の選挙で8000円しか使っていません」

 

ブログによると、上野氏は中学2年生のころから引きこもり状態。自己紹介でもこんな風に書いている。

「私は、ニートです。私は、毎日自分の部屋にこもり一人で過ごしています。私には、友達はいません。知り合いすらいません」 しかし本やニュースで日本の現状を知り、問題意識を持つようになった。ブログでは、若者の貧困や、サービス残業に苦しむサラリーマンなどの社会問題に触れ、「人生に絶望してしまっている人々が未来に希望を持てるような そんな国に、私は暮らしたい」と宣言。

市議会議員に立候補ができる25歳になったのを契機に出馬した。

ニートの若者候補者」ということで4月上旬からネット上で話題になり、ツイッターのフォロワーも1万3000人を突破。特に注目を集めたのが、なるべくお金をかけないという選挙戦スタイルだ。

選挙ではポスターや選挙カーの費用を公費負担できるが、上野氏は全て自腹で工面。「上野竜太郎 ニート 25才」と書かれただけのシンプルなポスターを自作して、コンビニでコピーした。

選挙カーも使わずに自転車で各地を回り、投開票後の13日にも誇らしげに「私は今回の選挙で8000円しか使っていません」とツイートしていた。

 

「若い人達が未来に希望の持てるような社会になれば」 そんな上野氏を見守るネット民が心配していたのが供託金の没収だ。一定の票数を獲得しないと、千葉のような政令指定都市の市議会選挙では50万円没収されてしまう。

しかし1399票を獲得したことでこれを無事回避。

ツイッターには「私の様な底辺の人間にとって50万円という供託金はとても大きな金額です。皆さんが私を救って下さったのだという事、生涯忘れません」と支持者への感謝の気持ちを綴った。 また、今回自分が立候補したことで、政治が若者にとって身近なものになることを期待しているという。「若い人達の主張が政策に反映される様な議会になれば、若い人達が未来に希望の持てるような社会になれば、私はとても嬉しいです」

今後については、「平凡な社会人」として社会に貢献していきたいとしている。4月上旬には「よし!選挙終わったら面接行くぞ!」と書いていたので就職を目指すのかも知れない。

当選はできなかったが、上野氏の奮闘ぶりは多くの人に感銘を与えたようで、ネットには

「上野竜太郎さんすげえなあ。同年代&ひきこもりとして素直に尊敬するよ。あんなことできないわ」

「私にまで生きる勇気のようなものを与えてくれた」

「感動をありがとう!」

といった声が出ていた。

 

キャリコネニュース

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聴覚障害者「筆談ホステス」がTOP当選■
 

障害者に対する新しい道を切り開いたが、同時に既存の公職選挙法や、議会運営の抱える「障害者は想定外」の構造に一石を投じた。

当選は終わりではない、始まりだ。今後本当の苦労が待っているだろうが、最後までやり抜いてくれることを期待したい。(東京都区議会選挙)

 

 「筆談ホステス」斉藤さん当選 音使わぬ選挙戦に法の壁

 

筆談ホステス」として話題になった斉藤里恵さん(31)=日本を元気にする会=が、26日投開票の東京都北区議選(定数40)で、初当選した。1歳で聴覚を失い、うまく話せない。選挙運動を細かく規制する公職選挙法が立ちはだかる中、候補者50人中トップの6630票を集めた。

 青森県出身で2007年に上京。銀座のクラブでホステスとして働き、筆談での接客が人気を集めて自叙伝も出版された。知人の前区議から誘われ、「障害者の声を政治の世界に届けたい」と立候補した。

 斉藤さんは27日未明、同区の選挙事務所で、筆記ボードに「まだ信じられない」と感想を書いた。「バリアフリー社会の実現」に力を注ぐという。

 公選法上、区議選では選挙用ビラを配れない。斉藤さんは街頭演説の代わりに、ボードに文章を書いて見せようと考えたが、公選法が禁じる「文書図画の掲示」にあたる可能性があるとして断念。告示後は有権者一人ひとりに名刺を渡してPRしたが、これも違反の恐れがあると警察から指摘され、支援者とともに有権者に声をかけるしかできなかった。  

 「今の選挙制度は、『音』があることが前提。言語や聴覚の障害者を排除しているのでは」と訴える。  

 手話は「初心者レベル」で勉強中だ。区議会では、パソコンの音声読み上げソフトを使って質問するなどの方法を考えており、議会側と相談していくという。

 

朝日新聞

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■中国人男性帰化して区議会選へ出馬■
 

思いはただひとつ「民主主義の素晴らしさを知ってほしい!」

残念ながら落選となったが、今後も衰え行く日本の民主主義復活、悪化している日中の架け橋として、大いに活躍してくれることを期待している。(東京都区議会選挙)

 

 中国人の私が帰化して新宿区議選に出る理由

 

中国出身で2015年2月に日本国籍を取得したばかりの李小牧(り・こまき)さん(54)が、4月26日に投開票が行われる新宿区議選に出馬した。

自身が立候補することで中国国民や日本の若者、そしてアジアの人々に対して、民主主義の大切さを訴えられると話した。「当選すれば中国に大きなインパクトを与えられる。日本のことが好きになる人も増える」と述べた。

1960年湖南省で生まれ。バレエダンサー、文芸紙記者などを経て1988年に私費留学生として来日。歌舞伎町に魅せられ「歌舞伎町案内人」として活動し始めた。作家や、レストラン『湖南菜館』のプロデューサーとしても活躍している。中国での生活が27年、そして今、日本での生活も27年と、それぞれの国で生活している期間が、ちょうど同じ長さになった。

 李さんは2014年3月、日本に帰化することを宣言。帰化を決めた理由は、「日本のパスポートを持てるから」でも、「中国に帰国した際に、外国人なら捕まりにくいから」でもなく、「選挙に立候補できるから」だという。

 「日本では誰もが選挙権を持っている。中国では選挙権を持つ人が少ないため、選挙の仕組みすら知らない人が大勢います。政治は中国共産党一党独裁。繁華街で働く人が選挙に立候補することなど、無理だと思われている。

しかし、日本は違う。日本に来て、私はやりたいことをすべてやってきました。それは、本を出す、新聞を出す、ラジオやテレビなど放送にも出るということ。これらはみんな言論の自由です。民主主義の一つですが、これが中国にいてはできないものです。

日本国民なら誰でも立候補できて、政治に参加できるんです。私が立候補することで、中国と違って日本は民主主義があってすごいと感じる人が増えると思います。より多くの人が日本の民主主義の素晴らしさを知ることになると思います。

中国だけでなくアジア中の、まだ民主主義がない国の人々も、同じように思うでしょう。日本に悪い感情を持っている人も、印象を変えるかもしれません」

 李さんは、さらに、日本の若者も選挙に興味をもつようになるのではないかと話した。李さんが出馬するというニュースを受けて、新宿区の大学に通う20代の日本人大学生が、選挙ボランティアをさせてほしいと電話をかけてきたという。

「日本では投票できることは当たり前で、ありがたいものだと思う人は少ないかもしれません。しかし、私が出馬することで、民主主義が存在するということの大切さに気がつく日本人が増えたらと思います」 

 

The Huffington Post

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■裸のポスターが話題に■
 
公約一切無し。非難殺到でも「選挙への関心を高めたい」という本人の願いは達成された!?(東京都区議会選挙)

 

 男性候補が「全裸」ポスターを掲示 

「法的に問題なし」で選管も対応に苦慮

 

東京・千代田区議候補者が全裸姿のポスターを掲げて物議をかもした。無所属・新人の後藤輝樹氏(32)で、長髪全裸で短刀を持った右手を高く掲げている。頭の後ろに後光のように菊の紋章があり、あとは陸軍旗風のデザインだ。 裸の肝心のところは候補者の名前で隠している。

ポスターに書かれているのは、本人の名前しかなく、何を訴えたいのかは不明だ。本人はホームページで「選挙への関心を高めるため」と話していたが、得票130票で落選だった。

千代田区民は「ふざけてる」「最低」「おかしいでしょ、どう考えたって」とボロクソで、区役所にも30件ほどの苦情が寄せられた。千代田区選挙管理委員会は「候補者も皆さんからの問い合わせ(苦情)を考えていただきたい」というが、選挙ポスターのルールは大きさ(42センチx30センチ以内)と掲示責任者と印刷社の氏名・住所の明記だけだ。内容については、虚偽事項や利益誘導の禁止以外の規定はない。

 ちなみに局部が露出していた場合は『わいせつ物公然陳列罪』に問われる恐れがある。

 

JCASTニュース

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■性的マイノリティーの挑戦■
 

少し前から性的マイノリティーを公表していた政治家はいた。

しかし、芸能人同士の同性婚が発表されるなど、急激に性的マイノリティーの人権問題が脚光を浴びている。

比較的保守的だった日本社会にも明らかな変化が生じてきている証として、ひとまず選出しておきたい。(東京都区議会・名古屋市議選挙)

 

 性的マイノリティー(LGBT)躍進

 

統一地方選の後半戦となった全国の市議選、区議選には、同性愛や性同一性障害などの性的マイノリティー(LGBT)であることを公表した人も立候補していた。

 

 性同一性障害を公表し、2003年に東京都世田谷区議に初当選した無所属の上川あやさん(47)は、世田谷区議選(定数50)で7132票を獲得し、立候補82人中3位で4期連続当選を果たした。

選挙戦では、同性愛者などの区立学校の対応状況調査や、性的マイノリティーの相談窓口整備などの実績を訴え、前回より得票を上積みした。

 同性愛者であることを公表している元東京都豊島区議の石川大我さん(40)も、社民党公認で豊島区議選(定数36)に立候補し、1837票を獲得。候補者55人中20番目で当選した。

豊島区議1期目の途中で辞職し、2014年12月の衆院選で、社民党から比例代表東京ブロックの単独1位候補として立候補したが落選していた。「愛する恋人同士が性別に関係なく祝福される豊島区、多様な人たちがお互いを尊重し合って暮らせる豊島区」の実現を訴え、豊島区議に返り咲いた。

 一方、戸籍上は男性ながら、性同一性障害を持ち、女性として名古屋市議選に立候補を届け出た「無所属の会」公認の安間優希さん(45)は、中区選挙区(定数3)から立候補したが、572票で立候補9人中8位となり落選した。

 

The Huffington Post

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自殺(自死)を考えているあたなへ~名も無き女性の死を想う~

※この記事はより多くの方に読んでいただく為に、サブブログで書いた記事を転写しています。

 

2015年4月。散りゆく桜と運命を共にするかの様に、ひとつの命の灯火が静かに消えた・・・

 

慌ただしく斎場の生花の飾りつけをしていた出入りの花屋さんが、最後の生花を飾り終わり、こちらに軽く頭を下げながら、部屋を後にする。

僕は斎場の最後尾の椅子に腰を下ろし、会釈を返しながら、彼らが外に出るのを待った。

 

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(photo by atkinson000) 

 

ギギギーッ・・・

重い扉が音を立てて締まり、辺りは一瞬にして静寂に包まれる。先程までの喧騒が嘘のように、不気味に静まり返った部屋の中で、僕は見るともなしに天井を見上げた。

この商売をはじめてからというもの、霊という存在のことなど、とうの昔に頭から消えてしまっていたが、今日は何だかそうしたものが、ふとどこかにいるような気がしたのだ。

 

ゆっくりと息を吐く。

「さて・・・やるか」

祭壇中央に飾られた簡素な棺に目をやりながら、私は自分に言い聞かせるようにつぶやき、重い腰を上げて祭壇に歩み寄る。

暫く手を合わせ故人に祈りを捧げた後、静かにお棺の蓋を外す。中には20代前半の若い女性のご遺体が、静かに横たわっていた。

大好きだったのだろうか。ご遺体を囲むように添えられた、可愛らしいぬいぐるみや、お菓子などのお供え物が、何とも痛々しい。

綺麗に死化粧が施された端正な顔立ちからは、壮絶な最期など微塵も感じさせぬ、気品すら漂っていた。

お棺の中に入れられた写真の中には、一際目を引く美人が、無邪気な笑顔をこちらに向けていた。

 

僕はひとつ小さなため息をつき、首をそっと横に振りながら、ご遺体の首に巻いてある、ガーゼを取り除いた。そこには薄っすらと、赤いうっ血の跡が残っていた。

納棺師が目立たぬよう処置を施してくれたのだろうか。目を背けるほどの酷い跡は残ってはいなかったが、それでもいつ見てもぞっとさせられる。

僕は丁寧に布団をめくり、ドライアイスを交換し、綺麗にガーゼを巻き直す。

その上から、ガーゼが目立たぬ様、お花屋さんに用意してもらった、花ビラを散りばめ、ゆっくりとお棺の蓋を閉じた。

祭壇中央に飾られた遺影をぼんやりと見つめながら、またいつもと同じことを考えていた。

 

(何故、自ら命を断たねばならなかったのか!?

死ぬ気になれば、何でも出来たはずではないのか!?

周りはどうして助けてやれなかったのか!?

他に選択肢は無かったのか!?

何故?何故?何故?何故?・・・)

 

とめどなく湧き上がる疑問に、脳が消化不良を起こし、思わず手にした線香を箱ごと握り潰す。手の中でお線香が砕け散り、バラバラと音を立てて床に散らばった。

憤りと切なさと、悲しさとやるせなさの入り混じった目で、いくら遺影に問いかけてみても、その答えは返ってくるはずも無いのだが・・・

そんな自問自答を繰り返しながら、遺影を見つめていると、斎場の扉が静かに開き、案内係が遠慮がちに顔を出す。

 

「喪主様がいらっしゃいましたが、よろしいですか?」

 

僕は小さく頷き、喪主様を斎場内に迎え入れる。

娘の訃報を耳にした時から、どれほどの涙を流したのだろうか・・・

真っ赤に泣き腫らした目を必死に見開きながら、喪主を務められる父親は、精一杯気丈に振舞おうとしていらした。

そんな姿を見せられると、逆にこちらが辛くなる。

 

お線香を手向けたあと、喪主様から妻(故人様から見れば母親)が、娘の葬儀に出席出来なくなった旨を伝えられた。辛い現実を前にして、軽い精神錯乱状態に陥ってしまったとのこと。

親を残して自殺したとはいえ、母親の我が子への愛情が少しでも揺らぐはずなどない。

その精神的ショックたるや、如何ばかりのものか。心中察するに余りある。

 

「致し方ない。致し方ないことです。」

 

僕は誰にともなしに、力なく呟いた。

娘の葬儀に出席し、血を分けた我が子を送り出すのは想像を絶する程の地獄だ。

だからといって出席せずに、最愛の娘の姿を最後に見ることが出来ないのも、それはそれで耐え難い程の地獄だ。

行くも地獄、戻るも地獄・・・

 

いずれにせよこれから母親は、娘を助けてやれなかったという、この世の親にとって、最も重く大きな十字架を一生背負って、生きていかねばならない。

これが最大の生き地獄に違いない・・・

 

考えれば考えるほど、心底気が重くなる。

重苦しい空気に包まれ、まるで時が止まったかのような錯覚さえ覚える斎場内。

お棺の蓋を開け、娘の変わり果てた姿を、寂しそうに見つめる父親の、とても優しげな横顔を、僕は一生忘れることはないであろう。

 

案内係に一緒に外に出る様に促し、僕は静かに会場を後にした。

ギギギーッ。

再び不気味な音を立てて、斎場の扉が閉まる。

斎場内に響く父親のすすり泣きにつられて、斎場の重々しいドアまでもが、早すぎる故人の死に涙している様に思えてならなかった。

もう幾ばくもしないうちに、無慈悲なクロノス(時の神)が、二人を引き裂くべく、再び時計の針を動かし始めるだろう。

慌ただしく時は流れ、父親は2度とこの世で最愛の娘の顔を見ることはない。それまでのわずかな間だけでも、しばし親子だけのお別れをさせてあげよう。

僕に出来るとこといったら、それくらいなのだから。

 

いや、本当の事を言えば、ただその場から逃げ出したかっただけなのかも知れない。

 

「出来ることなら代わってやりたかった・・・」

 

うめき声とも悲鳴ともつかぬ父親の叫び声が、耳にこびり付いて離れない。

それを必死で振り払おうと頭を振りながら、僕はこの場から逃げ出したくなる感情を抑えることが出来なかったのだ。

ただそれだけだ・・・

 

 

外に出ると綺麗な夕焼が広がっていた。

 

深い悲しみの爪痕を残して・・・

彼女の魂は、いったいこの先どこへ向かうのだろうか・・・

それは誰にも分からない・・・

そう、誰にも・・・

 

 

最後に・・・

人間と動物の大きな違いの例に「自殺」と「笑い」があるというのを、何処かで聞いたことがある。一部の例外や限定的な事例除いて、動物には殆ど自殺は見られないし、高度な笑いの技術もない(殆どの動物はそもそも笑えないのだろうが)

いつの日か前者がこの世から無くなり、後者で溢れる日が来るとこを、心から願って止まない。

 

故人様の心よりのご冥福をお祈りして。

 

※この記事はより多くの方に読んでいただく為に【葬儀屋バカ一代】で書いた記事を転写しています。

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何故「上下水道」の管理は民間企業ではなく地方自治体なのか?

値上げの波が庶民の生活を直撃している。

 

思い起こせば、昨年から公共料金も値上げされた。

命の生命線とも言える水道料金を例にとってみても、昨年水戸市では平均7・9%、埼玉県秩父市では平均17・5%引き上げられている。

電気やガスに続いて、ついに上下水道までもが・・・

一般市民にとっては何とも辛い値上げの嵐だが、浄水場や水道管の老朽化に伴う改修工事の費用が高騰していることに加え、人口減少や節水による、著しい収益悪化が原因とのこと。

改修工事費用の高騰は致し方ないとしても、良かれと思ってやっていた節水がこんな形で牙をむくとは・・・

何とも切ない話だ。

 

 

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ところで本題だが、運営元も見てみると、例えば関東ではガスは東京ガス、 電気は東京電力、ちなみに電話やインターネットはNTTや KDDIなどの通信インフラ会社となる。

毎月送られてくる請求書に記載されている請求元は、いずれも 日本を代表する民間企業がずらりと名を連ねる。

ところが2ヶ月に1回送られてくる水道料金の領収書は・・・

都・市・町・村水道局となっている。

 

 

何故水道だけが地方自治管轄なのだろうか?

>早速役所に問い合わせてみると「命の水」 だからだそうだ。

何のこっちゃ???

という訳でもうちょい詳しく聞いてみると、「水」は止められると即刻命にかかわるライフライン最後の砦だからそうだ。

 

 

電気や水道、ガス、道路や鉄道などのインフラ事業は、全て国営からスタートしている。

これはインフラの整備には莫大な初期投資が必要で、尚且つある程度収益を度外視してでも、人口カバー率を上げていかねばならない。

民間企業の発展にも繋がる公共事業として、巨額の投資が可能で、尚且つ収益に左右されない国が先陣を切るのは、皆さんご存知の通り。

その後、ある程度軌道に乗ってきた時点で、民間企業に事業譲渡される訳だ。

当然利益重視の民間企業に譲渡されれば、料金の徴収も厳しくなる。 電気やガスは払わなければ、即利用を止められる。

それでは水道料金も払わなければ、即利用停止! となるはずだが、

 

ちょっと待った!!! となる。

 

 

電気やガスと違い、水は1週間程度摂取しないだけで、昇天する可能性すらある、生命維持の要。

また、トイレの水が流れなければ、溜まった排泄物が原因となって、極めて危険な伝染病が発生するリスクも高まる。

水道が止まった状態で、迎える夏場など、想像するだけでも 恐ろしい・・・

 

つまり利益追求型の民間企業に任せて、簡単に利用を停止されては死者が出るなどの、重大な社会的問題に発展しかねない。

そこで利益追求型の組織ではない、地方自治体が管理をし、簡単には水道が止まらないようにしているというのだ。

 

これにより他のインフラに比べて遥かに長い、6ヶ月という支払猶予期間が利用者には与えられている。

まぁもっともだからと言って、溜め込んで良い訳ではないのだが。

 

皆さん使った料金はきちんと払いましょうね!

 

>えっ?私ですか?

 

全然余裕っすよ!

まだ利用停止までは1~2ヶ月払わなくても大丈夫だった気が・・・

 

天誅o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)

 

 

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俳優の萩原流行さんバイク事故で死亡~この死に方が一番辛い~

俳優の萩原流行さんが、愛車のハーレーダビッドソンを運転中に転倒。

搬送先の病院で死亡が確認された。

 

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本文はこちら!
22日午後6時ごろ、東京都杉並区高円寺南の青梅街道上り車線で、俳優の萩原流行(ながれ)さん(62)=本名・萩原光男、杉並区善福寺4=が倒れているのが見つかった。病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。

警視庁杉並署と同庁交通捜査課によると、現場は片側3車線の直線道路で、萩原さんはオートバイに乗って真ん中の車線を走っていたが、左から車線変更しようとしたワンボックスカーと接触して転倒し、後ろから来た乗用車に胸をひかれたとみられる)。

 

毎日新聞

 

 

萩原さんといえば、今年3月にバイクで転倒し、右腕に怪我を負った。

さらに昨年10月には乗用車を運転中に歩行者と接触。女性に2週間の怪我を負わせて逃走。当て逃げ事件として書類送検された。

また、13年1月にも乗用車を運転中に自転車と接触し、50代女性に怪我を負わせている。

実に2年で3度の事故を起こしていた訳だが、4度目は最悪の結果となってしまった。

 

 

余談だが葬儀屋をやっていると、様々な最期を迎えた故人と遺族のお世話をする。

あくまでも個人的な見解として聞いて欲しいのだが、正直この手の亡くなり方をした故人の葬儀を担当するのが一番きつい。

どんなに若くても病気や怪我の療養期間がある程度あれば、周囲もそれなりの覚悟を決める時間がある。

例え突然死であっても、病気であれば、ある程度その死に理由付けが出来る。

例え微々たるものであっても、自分を納得させられる要素がある。

遺族はそうした要素をもって、必死にその死を乗り越えようとする。

 

しかし、突然の事故死と自殺・殺人はそれが一切きかない。

これが周囲にとっては一番きついように感じる。

赤の他人の我々でさえ、この手の葬儀の後はげっそりと体重が落ちた気がする。

 

萩原さんと共にうつ病の治療に励まれた末に残された奥様のことが気にかかる・・・

 

改めて車(自動車・バイク・自転車)を運転する時は、被害者にも加害者にもならない為に、より一層注意せねばならないと身が引き締まる思いだ。

 

故人のご冥福をお祈りして・・・

 

※この記事は「葬儀屋バカ一代」で書いた記事を転写しています。

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原子爆弾が欲しかった少年~「子供の頃に欲しかったもの」~

原子爆弾」が欲しかった!と聞いたら、さぞ頭のイカれた少年だと思われるだろう。

そんな頭のイカれた少年と、とある老婆のちょっぴり切ない物語。

 

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何故その老婆と知り合ったのかは、小さかった私は正確には覚えてはいない。

 

その老婆は当時私の祖母が入院していた病院の、フロア違いの病室に入院しており、原爆の後遺症に苦しんでいる人だった。

 

生まれは関東だが、親戚を頼って広島に行った際に、運悪く一緒にいた弟妹と共に被爆。弟は即死、妹は一週間後に死亡した。自分は数日間生死の境をさまよった末に、奇跡的に一命を取り留めた。そんな様な素性の人だったと記憶している。

 

私は彼女のことを度々「原爆のおばあちゃん」と呼んでおり、母親によく怒られたものだ。

 

何度か顔を合わせるようになり、気が付くと祖母のお見舞いの際には、彼女の病室にもちょくちょく顔を出すようになっていた。

 

私がお見舞いに行くと、いつも果物やらお菓子やらを出しながら、とても喜んで迎えてくれた。

 

私の母親と彼女の会話を、隣に座って聞いているのが主な私の役目だったが、私のことを気遣ってか、戦争については多くを語ることはなかった。

 

しかし腕や足にある酷いやけどの跡は隠しようがなく、幼心に相当の苦しみを背負って生きてきた人だということは、分かっていた。

 

それでもいつもニコニコしている彼女を見て、私はそんな彼女自身と、今なお彼女を苦しめているアメリカという二つの存在を、恨めしく思っていた。

 

彼女から日本は原爆を所有していないと聞いてからは、いつか自分の手で原爆を作り、アメリカに報復してやりたいと、真剣に考えていた。

 

いつだったか、母親が席を外し、彼女と二人きりになったことがあった。

 

話が将来の夢の話題になった時、私は思い切って自分の壮大な考えを打ち明けた。

 

次の瞬間、いつも優しかった彼女の顔が急に険しくなった。

 

「今の○○ちゃんは、三流の人間だよ・・・」

 

彼女は天井を見上げながら、そうつぶやいた。

 

辛うじて意味は分かったが、幼かった私には、彼女が言わんとしたことの「真意」までは、残念ながら理解出来なかった。唯一分かったことは、それが決して私の発言を肯定しているものではないということだけだった。

 

彼女が喜んでくれるとばかり思っていただけに、私は大きなショックを受けた。

 

完全にへそを曲げてしまった私は、殆ど喋らなくなり、少しして戻ってきた母親の手を引いて、病室を飛び出してしまった。

 

何となく気まずくなってしまった私は、その後二度と彼女の病室を訪れることは無かった。

 

数ヵ月後、祖母が亡くなった。

 

「原爆のおばあちゃん」が私の祖母より二ヶ月ほど前に亡くなっていたことを聞いたのは、その時だった。

 

担当だった看護師さんから、生前に彼女が私に謝りたいと言っていたこと、そして、

 

「相手を許すことこの出来る人間こそが一流」

 

ということを、教えたかったとこぼしていたことを聞いた。

 

私はひどく後悔しながら、取り返しのつかないことをしてしまった自分を、大いに責めたことを今でも覚えている。

 

 

早いものであれから20年以上の歳月が流れた。

 

お陰様で悪の科学者とは無縁のまま、今日を迎えている。

 

長い年月を経た今なら、彼女の言わんとしていたことの真意が理解出来る。

 

彼女のことを思い出すと、筆舌に尽くしがたい「怒り」を抱えながらも、相手を許すことを選択した彼女の壮絶な想いが、私の胸を締め付ける。

 

相手を許すことは難しい。それが肉親を奪い、自らにも耐え難い苦痛を与え続ける相手となれば尚更だ。

 

しかし所詮憎しみは憎しみしか生まない。どんなに綺麗事を並べてみても、復讐は更なる負の連鎖を生むだけの虚しい存在でしかない。

 

完全に負の連鎖を断ち切る手段は、ただひとつ。

 

身を引き裂かれる程辛い選択だと知りながらも、誰かが断腸の思いで相手を「許す」という英断を下さなければ、この醜い負の連鎖は永遠に終らない。

 

それが出来る人間は、間違いなく「一流」の人間だ。

 

彼女はそのことを誰よりも深く理解していたのだ。

 

 

世界中に渦巻く、報復や復讐という名の負の連鎖。

 

歴史問題に揺れる日中韓

 

終の見えない泥仕合を続ける、イスラム原理主義とその他の国々。

 

そうした世界を目の当たりにするにつけ、名も無き老婆が教えてくれた偉大な心根が、キラキラと輝きながら、私の心を駆け巡る。

 

「今のあんた達は、三流の人間だよ・・・」

 

ふとそんな彼女のつぶやきが、聞こえたような気がした。

 

 

今週のお題特別編「子供の頃に欲しかったもの」 

 

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埼玉県警考案・痴漢抑止「×シール」に賛否両論~冤罪高める可能性~

増加の一途をたどる電車内での痴漢。

こうした卑劣な犯罪に歯止めをかけるべく、埼玉県警が「チカン抑止シール」を開発した。

 

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使い方は、

①携帯などに貼って痴漢に見せる。

②それでも止めないようなら、二枚重ねになっているシールのうち、1枚目を剥がし、

赤い塗料の塗ってある「×」印を痴漢の手の甲などにに押し付けるとういもの。

早い話が、「犯人印」の烙印を押してしまおうというものだ。

 

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言うまでもなく痴漢は卑劣な犯罪だ。

その撲滅に最大限の努力を行うことは、重要なことだが、冤罪事件を巻き起こす可能性もあると、早くも危惧する声が多数上がっている。

 

個人的な見解を少しだけ。

私が危惧する問題点は以下の3つ

①冤罪事件

悲観的意見の大半を占めるのがこの意見。「×」印は水戸黄門の「印籠」になりかねない。本当に痴漢を働いた人間に付けられたものならば致し方ないが、全く別の人間や、荷物を持つ手が触れただけなど、痴漢ではない人間が、問答無用で有罪にされてしまう危険せもはらむ。

慰謝料目的の冤罪事件や、ムカついたという理由だけで、痴漢に仕立て上げられる悪質な冤罪事件も頻発している。

 

何の証言も証拠も要らない。ただシールの跡があれば良い。使用者がすべからく善人という前提があまりにも暴論。恐怖のシール

痴漢抑止シールによって、これまで痴漢を立証するのに「被害者の証言」「目撃者の証言」「物的証拠」等が必要だったが(そもそも被害者の証言だけで足りる流れはあったが)、その全てが「シールが貼ってあるから」という一点にすり替わっていく

痴漢云々に関して思うのが、男性は痴漢をする、つまり悪意を持っている人がいることが前提になっているのに、女性は悪意を持って痴漢冤罪を発生させようとする人がいないことが前提になっている違和感ですね

 こうした意見が痴漢などとは縁もゆかりもない「大半の男性」の、やるせなさと戦々恐々とした心の内を代弁している。

 

②実用性

相手にシールを見せるにもかなりの勇気がいる。また相手の手にシールを押し付け、「×」印を付けるには、さらなる勇気とかなりの力が必要だ。

通常の思考回路をもった女性ならば、例えそれが本当は冤罪だったとしても、このシールの破壊力がどの程度のものか理解しているはずだ。

こうした状況下で、はたしてどれほどの実行性があるかは、疑問だ。

 

③個人的に・・・

シールのバツ印には簡単には取れないよう、油性の顔料が使用されているらしい。

乗車率100%を超える満員電車で、こんなものを使われたら、周囲の人間の衣服にも顔料が付着してしまわないか、個人的に心配している。

これから徐々に気温が上がり、クールビスの季節を迎える。白いワイシャツなどにべったり付いてしまったら、目も当てられない。

 

 

勿論個人的には痴漢を働く男性に対して強い憤りを持っている。同時に同じ男性として女性に対する申し訳なさも感じており、痴漢対策はどんどん推し進めていっていただきたいと思っている。

しかしながら、正直に言えば「冤罪」をこの上なく恐れているのもまた事実だ。

前述の通り、痴漢に関して男性は常に悪と見られがちであるのに対し、女性は常に善であるといった物の見方が浸透しているが、残念ながら全ての女性が痴漢に関して、善の立場ではない。

一瞬にして人生を水泡に帰しかねない、あまりにも身近な痴漢の冤罪に、我々男性(特に満員電車で通勤しているサラリーマン)は、日々戦々恐々としている。

 

「女性車両を増やす」でも構わない!

多少乗車率が一般車両の方が高くなろうが、冤罪で捕まるより遥かにマシだ。

 

女性も男性も守られる。

男女みんなが安心して乗利用できる、鉄道のシステム構築をお願いしたい。

 

 

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「都道府県」「市・区」の違いは何?~大阪都構想の基礎知識~

都道府県の違いを探る。

都道府県変遷の歴史から、東京都の特色、そして「大阪維新の会」が推進する「大阪都構想」までの流れをまとめてみる。

 

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歴史

1868年(明治元年

江戸幕府直轄領のうち江戸・大阪・京をはじめ、重要管轄地域を「府」、それ以外を「県」と称した。

箱館府・新潟府・越後府江戸府(後に東京府に変更)・神奈川府甲斐府度会府大阪府京都府長崎府

幕府の直轄地以外「藩」として、引き続き大名が治めた。

1869年

三都(東京・大阪・京)以外の府を「県」に名称変更。

1971年10月

廃藩置県により、幕府の直轄地以外も明治政府の直轄地となる。

1使北海道開拓使3府東京府京都府大阪府302県

1971年12月

統廃合により1使3府72県に整理。

1876年~1890年

大規模な統廃合が繰り返され、都道府県の数は増減を繰り返す。

1890年の府県制・郡制を経て、1庁北海道庁3府 43県に落ち着く。

1943年

樺太庁が新設、東京府が東京都に名称変更。

1都(東京都)2庁北海道庁樺太庁2府 43県

現在

終戦後の変更により

1都 1道 2府 43県となって今に至る。

 

名称と道府県の違い
都道府県は全て普通地方公共団体に属し、自治権(警察本部・教育委員会選挙管理委員会・地方条例・地方税・地方債など)を有する地方組織だが、はたして違いは何なのだろうか?
「県」

地方自治法によると「基礎的な地方公共団体である市町村を、包括する広域の地方公共団体」となる。都道府県の格付けは同格。「県」は広域地方自治体の基礎的名称。

名称の「県」や「府」は中国の地方制度の名称から拝借したもの。

「道」

江戸時代の北海道は、ほんの一部を除いて 江戸幕府の支配が及んでいなかった為、明治以降は新たに作られた管轄機関の名前で管理された。(開拓使 ⇒ 1使、北海道庁 ⇒ 1庁)

ちなみに「道」とは、日本の古来の律令制である「五畿七道〔ごきしちどう〕」における、行政区画のひとつ。

法律上は「府」「県」と同じだが、警察法・河川法・道路法などに若干「道」特有の特例を持つ。

 

五畿八道

東海道東山道山陽道山陰道北陸道南海道西海道・北海道(新設)

東・西・南(海道)は存在したが、北のみ存在していなかった為、北海道と命名。

「府」

元幕府の直轄地のうち、非常に重要な場所に付けられた名称。役所を意味する「府」を付けることで、政府が厳しく管理することを示す狙いがあったと推測される。

「県」との違いは、歴史的背景のみ。現在の法律上での違いはない。

 

「都」の歴史と特色

1868年「江戸府(後に東京府)」となる。

1878年の郡区町村編制法により、三都や人口密集地には「区」を設置。

1989年麹町区神田区など15区が集まり、東京市に移行。東京府から分離された。

その後も拡大を続け、最盛期に現在の23区と同等の範囲にまで拡大。

 1943年東京都制施行(第二次世界大戦中)

東京府東京市が廃止。東京都が置かれた。

東京市は東京都35区(後に23区)、東京府八王子市と立川市は、それぞれ東京都八王子市・立川市に名称変更。

 東京都制をひいた理由は、下記のとおり。

「帝都たる東京に真の国家的性格に適応する体制を整備確立すること」

「帝都に於ける従来の府市併存の弊を解消し、帝都一般行政の、一元的にして強力な遂行を期すること」

「帝都行政の根本的刷新と高度の効率化を図ること」

二重行政による管理のしにくさや、足並みの乱れ、余計な出費などを嫌った結果だろう。

名前の由来は「東京」と「帝都」の組み合わせが「東京都」になったと推測される。

 戦後も東京都制は引き継がれ、東京都の中に市町村とは違った「特別区」が残った。

この「市町村」よりも独立性の低い「特別区」に対する一定の調整権を持っていることが、「都」の特徴だ。

つまり、強大な権限を持つ市町村の集まりとしての【広域地方自治体「道府県」】に対して、強大な権限を持つ【広域地方自治体「都」】の中に「区市町村」がある「東京都」は、根本的な構造が異なる。

 

特別区」と「市」の違い
そもそも憲法で「普通地方公共団体」として自治権が与えられている「市町村」に比べ、東京都制により「区」は都の内部機関と位置づけられた。

これは恐らく「東京府」と「東京市」という、強大な自治体が同一地域に並び立つこと(二重行政)を避け、管理体制を強化する狙いがあったと推測されるが、この「特別区」の力を削ぐ政策は、長く「特別区」を苦しめることになる。

2000年にようやく「基礎的な地方公共団体」と認定され、都から相当の独立性を与えられたとは言え、未だにその法的地位は「特別地方公共団体」であり、独立性のより強い「市町村」とは隔たりがある。

「東京23区」を「政令指定都市」や「中核市」に匹敵する力を持つ、自治体と錯覚する向きもあるが、大きな間違いだ。

 

広域自治体管理・請負業務 ⇒ 都道府県が請負

広域自治体管理・請負業務の一部 ⇒ 政令指定都市・中核都市が請負

(東京都以外の)市町村管理・請負業務 ⇒ 市町村が請負

(東京都23区の)市町村管理・請負業務 ⇒ 都が請負(前述の通り、2000年以降は、それ相応の業務は「区」が請け負えるようになったが、全部ではない。)

 

「都」も歴史と特色の項目でも触れた通り、「政令指定都市」や「中核市」が巨大な故に、通常の「市町村」より多くの権限が与えられていのに対し、特別区」は通常の「市町村」よりも地位は低く、出来ることが少ない。

よって「市町村」が個々に出来る、或いはやるべき業務の全てを、「区」が独自にこなすことは出来ない。今だに一部の業務は、都がまとめて管理している。

東京都がまとめて管理している事業

東京都上水道

東京都下水道局

東京消防庁

 

他の道府県では市町村が管理すべき事業となっている。

さいたま市水道局

横浜市環境創造局(下水道)

千葉市消防局

 

大阪市を解体し、5つの「特別区」に分ける。
・広域行政を「大阪都」が、地域行政を「特別区」が担当。

・「大阪府」から「大阪都」へ名称変更するのではなく、あくまでも「東京都」の様な自治体運営を目指すことから「大阪都構想」と呼ばれているに過ぎない。

要するに第二次世界大戦時代の「東京府」「東京市」が「東京都」に移行したのと、同じことをやろうというのだ。

現状では「大阪市」の権限が強すぎるのだろう。「大阪府」と「大阪市」二重行政は以前から問題になっていたことだ。

ロシアでプーチンが首相になった時のようなものだ。首相と大統領、国の代表が二人いるようで、ロシアの政治家は随分やりにくそうだった。

長年の懸案だった二重行政が解消され、意思決定が迅速に行える、出費が減るなどのメリットがある。

日本有数の経済規模を誇る、巨大な広域自治体である「大阪都」と、その半内部組織として位置づけられる5つの「区」を上手に使い分けることで、フレキシブルな自治体運営を目指す政策だろう。

 

 

都道府県の歴史や違いを急ぎ足で振り返ってみたが、いかがだっただろうか?

東京都の歴史と「大阪維新の会」が推める、「大阪都構想」の関係など、なかなか興味深い。

 

我々関東の人間には関心が低いせいもあってか、「都」になることによって、どんなメリットがあるのかもイマイチ良く分からない。

お恥ずかしい話、会社の後輩に理由を聞かれて、

「かっこいいからじゃない?」

と答えてしまった。

TVのコメンテーターを務めた藤井聡氏が、「大阪都構想」について、

「よく分からない。」

と発言し、橋下市長にフルボッコにされたが、私もイマイチ橋下市長の言い分が理解できない。

ある程度自分なりに理解・納得が出来た時に「大阪都構想」については、もう少し深く掘り下げてみたいと思う。

 

いずれにせよ、東京都の事例とは時代が違う。強大な権力を誇った大日本帝国政府の政府と違い、現在は国民の方が強い。

トップダウンで強引に政治を推し進めることなど出来る訳もないのだから、橋本市長以下大阪の政治家には、メリットもデメリットもしっかり理解してもらう為の、地道な活動を要求したい。

 

 

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選挙の投票率が悪いのは国や地方議会、政党にも問題がある!~2015年統一地方選挙~

あまりの出来事に一瞬愕然とした。

 
「知らねぇ・・・」
 
 
2015年の統一地方選挙の投票に行った時のことだ。
 

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私は実家を出て数駅離れた街で暮らしている。訳あって住民票は移していない。その為選挙があると、実家に帰省して投票する。
 
実家の近くの投票所で受け取った投票用紙には、見たこともない名前が並んでいた。
投票する政党は決まっていたので、問題はなかったが、正直ショックだった。
 
勿論私の勉強不足と言ってしまえばそれまでだ。そもそも立候補者すら知らずに投票所に足を運ぶなど、我ながらイカれているとしか言い様がない。
しかしながら悲しいかな、これが真実だ。
 
私は選挙には必ず足を運ぶようにしている。このブログを読んでいただいている方ならお分かりいただけると思うが、決してい政治や世の中の情勢に、関心が低い部類の人間でもない。むしろ高い方だと自負している。
 
だが幾ら考えてみても、知らないものは知ならないのだ。プライドにかけて思い出そうとしても、崇高な議会議員の先生方が、一体この4年間で何をやってきたのか、皆目思い出せない。
 
 
少し話はずれるが、先日発表になった2015年統一地方選挙投票率は、目を覆いたくなるような数字だった。41道府県中、38道府県で戦後最低を記録した。
私が投票した市のある埼玉県や千葉県では、実に37%という酷いものだった。
身近な代表を決める大事な選挙に足を運んだ人間が3人に1人とは、何ともお粗末な結果だ。それこそ民主主義の崩壊すら頭を過ぎる、最悪の事態だ。
 
いつもの私なら「何故選挙に行かないのか?」と声を大にして訴えたいところだが、冷静に考えてみると、何かがおかしいことに気が付いた。
 
私自身、立候補者も直近4年間における政党の活動も、何も知らないのだ。
そう、全く・・・
 
 
責任を転嫁する訳ではないが、間違いなくこの責任の一旦は国にある。
日本の公職選挙法では、選挙活動が認められる期間は、正式に立候補を表明する公示(告示)日から、選挙前日までと決められている。
最長で参院選などの17日から、最短で町村議選の5日だが、この非常に限られた時間の中で、立候補者は自分の名前と政策を、有権者に理解してもらわなければならない。
 
それだけでも至難の業だが、この選挙活動には、あまりにも規制が多過ぎる。
現在出来る事といったら、ポスターを貼ることと、街頭や街中で立候補者の名前をがなりたてることくらい。
戸別訪問や名前入りのビラを配るなどの行為は一切禁止だ。
 
個別にじっくり話を聴いたり、政党同士の討論会に参加したり、印刷物をじっくり読んでみたり・・・
奇妙なことに、そうしたことは一切出来ないか、やられていない。
つまり有権者は公示(告示)日からがはじまる、選挙カーでの名前の連呼や、選挙ポスターなど、通勤通学の合間に入ってくるわずか情報を元に、投票者を決めなければならない。
この様な状況では、政党の公約や実績、候補者の名前を知らないのも、無理からぬことだ。
当然こんな馬鹿げた制度は、他の先進国ではまず見られないが、そもそも多くの国民にとって、この様な状況で投票者を決めることなど、出来るはずがない。
この様な頭のイカれた公職選挙法が幅を利かせている現状では、投票率の上昇など、望めるはずもない。
 
 
それでは地方議会、政党はどうか?
選挙が終わった後の日常の風景が、深刻な活動内容のまずさを物語っている。
政党も政治家も選挙が終わってしまえば、どこ吹く風。投票日の翌日辺りから、駅前で申し訳程度に結果報告と今後の方針などを語る程度で、数日も経てば、議会の報告は愚か、政治家を見るのは4年後になりそうな勢いだ。
 
あくまでも当選はスタートラインに立った過ぎない。自分の掲げた公約がどうなっていくのか、現在議会がどうなっているのか、逐一有権者に情報を届けなければならない立場の人間達が、
 
「4年後にまた会いましょう!」みたいな、スタンスでどうするのだ?
 
任期が切れる頃に、「さぁ!出番だ!」とばかりに、急に存在感を増してこようとするが、そもそも選挙とは、任期期間中、途切れることなく行われている、政治活動全般を評価した結果として、行なわれるもののはずだ。
そうした舞台作りへの当たり前の努力が、微塵も感じられない。
 
昨日、仕事の関係で懇意にしている議員(トップ当選)が事務所に来た。
彼の口から語られる「仕事は終わった。これから4年間、枕を高くして寝られる」といった趣旨の発言を聞いた時は、本気で枕を蹴り飛ばしにいってやろうかと考えてしまった。
 
この手の議員を勝手に、「オリンピック議員」と呼ぶことにしているが、いずれにせよ公職選挙法改訂も含めて、政府や政党、そして議員には、一刻も早く本当の意味での民主主義国家復活に向けた行動に、着手して欲しいものだ。
 
 
あわせて読んでいただけると有難いですm(_ _)m

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これは面白い!ユニークな社訓・社内ルール

会社の顔とも言える社訓や教訓。

 

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世の中にはとんでもない社訓や社内ルールが数多く存在する。

失恋休暇やデート支援金制度、バーゲン半休に遅刻の罰則・全身タイツなどなど。

 実にユニークな社訓・社内ルールだ。

 

matome.naver.jp

himatsubu.jp

 

 

そういえば先日知人から聞いた、勤め先の「ゴミ」に関する興味深い社訓。

 

事務所にデカデカと貼り出された、その社訓とは、

 

 

「ゴミは人の見ている前で拾え!」

 

「善行はさりげなく、且つしたたかに!」

 

 

だそうだ。

 

上司や部下、取引先、知人、友人、時には見知らぬ人・・・

自分との関係は様々なれど、例えそれが誰であれ、

 

「善行とは誰かに見られてこそ、評価されるもの」という訳だ。

 

思わず感心してしまったが、確かにビジネスマンとしては、合格なのかも知れないが、 人としては絶対

 

失格!!!

 

誰も見ていなくとも、神や仏は必ずや見てくれている筈!(たぶん・・・)

 

善行は人に見られているいないに関わりなく、率先してやりましょう。

 

 

特に・・・

 

 

 

人の見ているところでは!

 

 

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