サハラの風

世の中の事件や出来事にひっそり・こっそり・ちゃっかり物申す!(フリをする)

「国際平和支援法案」と「平和安全法制整備法」を審議する前に-安保関連法案

【スポンサーリンク】

「国際平和支援法案」と「平和安全法制整備法」からなる11法案が、政府の閣議決定を経て国会に提出された。

 

f:id:beauty-box:20150516214838j:plain

 

法案が成立すれば自衛隊の活動範囲が大幅に拡大することになるが、世界中で勃発している戦争に自衛隊が駆けつけ、武器・弾薬・燃料を提供するなど、謂わば世界の「補給部隊の誕生」ではないか。

どんなに綺麗事を並べてみてもこの法案は「戦争法」以外の何物でもない。

自衛隊と呼ぶのも恥ずかしくなる。いっそのこと自衛隊も「日本国軍」にでも改めたらどうかと、イヤミのひとつも言いたくなる。

 

そんな「戦争法」だが、内容以前に多くの問題を抱えている。私なりにその問題をピックアップしてみたい。

 

「平和法」という戯言

 どちらも「平和」を謳っているが、先程も少し触れたが決して平和法などではない。多くの人間が指摘していると通り、国民感情をかわす狙いがあるのだろう。

しかし、国の最重要事項に絡み、日本国の政府ともあろう立場の人間達が、このような卑怯極まりない方法を使うというのは、如何なものだろうか。

 「名は体を表す」というではないか。ブログだってタイトルが命だ。中身を正確に表す名前に変更すべきだ。

 

内容理解

 今回国会に提出されたのは 「平和安全法制整備法」10法案と、「国際平和支援法案」1法案の合計11法案だ。タダでさえ複雑な法案なのだが、それが11もあっては、煩雑すぎて理解に時間がかかる。

個々に個別の設定がなされているものも多く、どの世論調査を見ても、国民の大半は法案の半分も理解出来ていない。

国の未来を左右する程の法案なのだから、まずはじっくり国民に理解してもらうことが先だろう。

 

国民(国会)軽視

 安倍総理は米国上院下院議会演説で、「自衛隊関連法案を夏までには成立させる」などと、勝手な約束をしてしまった。

過半数の国民がこの法案に反対している中、主権者の声、あるいはその代表である国会を軽視して他国にへつらうなど、民主主義国家の首長として許される行為ではない。

一体誰の為の政治なのか、もう一度頭を冷やして考え直す必要がある。

 

短すぎる審議時間

 先述の項目にも繋がる部分だが、そもそもひとつひとつが非常に重要な11もの法案を、まとめて国会審議するなど、絶対にあってはならない話だ。

政府は「全ての法案が密接に関連している為」などと、訳の分からない説明をしているが、どの法案をとってみても、日本の戦後70年の枠組みを方向転換させる程の内容だ。

あろうことか、それをまとめてわずか数時間の閣議で決定してしまおうとは、よもや「どこぞの北の独裁国家国か?」と疑いたくなるほど、常軌を逸している。

 

予算

 アメリカから「地球規模のパートナー」と位置づけられた日本。発言の裏には様々な理由があるが、軍事費を削減したいとのアメリカの意図が透けて見える。

戦争や治安維持には莫大な資金がいる。「唯一の超大国・アメリカ」という図式が崩れる中で、フィリピンや日本との領土問題が激化する中国をはじめ、ロシアや中東など全てをアメリカ一国で相手にするのは、人員的にも資金的にも限界がある。

その負担を担う国として、アメリカは日本を選んだ訳だが、一体日本が負担する防衛費はどれ程のものなのか?

消費増税など、国民には更なる負担を強いるばかりだが、国民の反対を押し切ってまで首を突っ込もうとする軍事行動拡大に関する費用には、あまり触れようとしない。

ある番組で退役した元航空自衛隊員が、航空侵犯を犯した他国機に対して自衛隊が行うスクランブル発進は、1回につき億単位のお金がかかる可能性があることを示唆していた。

憶測の域とは言え、莫大な費用がかかることは、想像に難くない。

概算でも予想でも構わないが、少なくとも莫大な税金が投入ことについては、きちんと国民に伝える義務がある。

 

近隣諸国

 私はごく一般的な感情を持った国民だ。多くの国民と同じように、中国はあまり好きではないし、韓国にはかなりうんざりしているというのが本音だ。

だがしかし、どんなに贔屓目に見ても、どれだけ大義名分を並びべ立ててみても、日本が先の第二次世界大戦で中国・韓国を始めアジア国々に軍隊を率いて攻め入ったという事実に変わりはない。

そんな歴史があれば、日増しに軍事力を増し、行動範囲を広げようとする隣国に対し、周辺国が危機感を感じるのは当然だ。

そうした国々への配慮がが全く感じられないが、これは忌々しき状況に映る。

 

「平和」へのアプローチ

最後に・・・

「平和」へのアプローチは大きく分けて2つある。

ひとつは軍事力を拡大し、お互いに均衡を保つことだ。これはアメリカを筆頭に世界中の国々がとっている最もポピュラーな手段だ。理想には程遠いが、現実的な手段だ。

もうひとつは武器を捨てることだ。この行為は非常に勇気のいる行為だし、北朝鮮などから軍事攻撃を受けた場合はどうなるのか?などの問題は多いだろう。

だがしかし、本当の平和を求めるのならば、唯一の「理想」であることに変わりはない。

 

 日本は第二次世界大戦を経験し、世界平和実現への旗印となることを誓った。

この時掲げられた「憲法第9条」は、今も尚燦然と輝く世界の宝であり、多くの国にとって羨望の的だ。

世界一の軍事大国アメリカの同盟国となり、日本が他国から侵略される事態は想定し難い。複数の核所有国が存在する現在において、一度核戦争が始まれば地球そのものが滅亡することも十分認知されている。

そうであるならば、ここは思い切って平和への「理想」を声高に唱え、実践する国がひとつくらいあってもいいのではないか?

いや、そうであるべきだ。そしてその国とは、日本以外をおいて他にないと私は思っているのだが、いかがだろうか?