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【超簡単】「スンニ派」と「シーア派」の違い-イスラム教

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何かとよく目にするイスラム教の二大勢力、「スンニ派(或いはスンナ派スンニー派とも呼ばれる)」と、「シーア派」。

いったいこの2つの派閥はどう違うのだろうか?

イスラムの歴史の流れを追いながら、宗派の違いを誰でも分かるように簡単に解説する。

 

【超簡単】「スンニ派」と「シーア派」の違い-イスラム教

 (Photo by spatz_2011)

 

スンナ派青字シーア派赤字で示す。

 

開祖

ムハンマドの時代

 

西暦610年 ムハンマドアッラーへの信仰を説き始める。

 

ムハンマド

「よし!これからはアラーの教えに則って、規則正しく生きていこう!」

 

 ムハンマド

「私はもう長くはない。みんな力を合わせて仲良く生きていくのだぞ・・・」

 

西暦632年 ムハンマド死去

 

初代正統カリフ

アブー・バクルの時代

 

スンニ 派

「やべぇよ!ムハンマド様、後継者決めずに死んじゃったよ!」

 

イスラム教徒の混乱必至!」

 

アブー・ バクル(スンニ 派)

「心配には及ばん!ムハンマド様亡き後、彼の長年の側近にして義父でもあるこの私が、正統カリフ(最高権威者)として、イスラム共同体を束ねていくぞ。」

 

スンニ 派

「頼んだぞ!アブーバクル!」

 

スンニ派の名称は「ムハンマドの慣行・慣習(スンナ)、つまり生前の行動や行いに従う人々」の意から。

 

シーア 派

「勝手は許さんぞアブーバクル!時期カリフは世襲制だ!」

 

ムハンマド様の息子は皆死んでしまったが、自身もムハンマド様の従弟にして、後に養子、更にムハンマド様の娘ファーティマの夫でもあるアリー・イブン・アビー・ターリブ(以下「アリー」)こそ、最も血の濃い男性血縁者であり、次期カリフにふさわしい!」

 

シーア派のシーアとは、アラビア語で「党派」の意味。

つまり「(アリーの)党派」ということ。

 

スンニ 派

「やかましー!!!」

 

o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)

 

西暦632年アブー・バクル即位

 

 アブー・ バクル

「私の病魔はもうすぐ私の命を飲み込むだろう。後は頼んだぞ・・・」

 

西暦634年 アブー・バクル病気により死去

 

2代目正統カリフ

ウマン・イブン・バッタールの 時代

 

ウマル・ イブン・ バッタール(スンニ派

アブー・バクル亡き後は、ムハンマドの4番目の妻の父である私が、2代目正統カリフだ。」

 

スンニ派

「頼んだぞ!ウマル!」

 

シーア 派

「勝手は許さんぞウマル!今度こそ次期カリフは世襲制だ!」

 

「血の繋がりのないお前など出る幕ではない!アリーこそ、最も血の濃い男性血縁者であり、時期カリフにふさわしい!」

 

スンニ 派

「やかましー!!!」

 

o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)

 

西暦634年 ウマル・イブン・バッタール即位

 

ウマル・ イブン・ バッタール

「待て!殺すでない!話せばわかる!!!」

 

「ぐわー!!!(断末魔の叫び)」

 

西暦644年 ウマルが個人的に恨みを買った奴隷により暗殺される

 

3代目正統カリフ

ウスマーン・イブン・アッファーンの時代

 

ウスマーン・ イブン・ アッファーン(スンニ 派)

「よし、これからはムハンマド様と妻ハディージャに次いで、世界で3番目にイスラム教に入信し、ムハンマド様の娘を2人も嫁に貰った私が3代目正統カリフだ。」

 

スンニ 派

「頼んだぞ!ウスマーン!」

 

シーア 派

「勝手は許さんぞウスマーン!今度という今度こそ次期カリフは世襲制だ!」

 

「同じ娘婿と言えどもアリーこそ、最も血の濃い男性血縁者であり、次期カリフにふさわしい!」

 

スンニ 派

「やかましー!!!」

 

o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)

 

西暦644年ウスマーン・イブン・アッファーン即位

 

ウスマーン・ イブン・ アッファーン

「ブルータス!お前もか・・・」

 

「ぐわー!!!(断末魔の叫び)」

 

西暦656年 ウスマーン・イブン・アッファーン下級兵士の反乱により殺害される

 

4代目正統カリフ

アリー・イブン・アビー・ターリブの時代

 

アリー・ イブン・ アビー・ ターリブ(シーア 派)

「待たせたな!ムハンマドの従弟にして、後に養子、ムハンマドの娘ファーティマの夫であり、最も血の濃い男性血縁者である私が正統カリフだ。」

 

シーア 派

「よっ!真打!待ってました!」

 

「ちょいとばかし不埒者がのさばっていたが、あんな連中は断じて正統カリフとは認めん!アリー様こそ真の正統カリフであり、シーア派における初代イマーム(指導者)だ!」

 

スンニ 派

「まぁ、ええんちゃう?そんじゃあ、アリーが4代目正統カリフってことで。」

 

西暦656年 アリー・イブン・アビー・ターリブ即位

 

アリー・ イブン・ アビー・ ターリブ

「おいおい、こんだけ待たしといて、そりゃ無いぜー!!!」

 

「ぐわー!!!(断末魔の叫び)」

 

西暦661年 アリーがモスクで祈祷中に暗殺される

 

正統カリフ以降

シーア 派

「次はアリーの子供達がカリフ候補ですな!」

 

スンニ 派

「いや、もう正直ムハンマド様の直系とかどうでもいいんちゃう?」

 

シーア 派

「何だとぉ!?どうでも良いとは、どういうことやねん!?」

 

スンニ 派

「いやだって、もうムハンマド様の作られたイスラムの精神はイスラム共同体である我々みんなに引き継がれたわけやし。」

「これからはムハンマド様の慣例(スンナ)を大切に、代表はみんなで決めていこうや。な?」

 

シーア 派

「何ぬかしとんねん!勿論スンナも重要やぞ。重要やけど、それは二の次や!」

「一番重要なのはイスラムの精神は、ムハンマド様の直系にのみ引き継がれていくっていう、そこやろが!?」

 

スンニ派

「まあまあ、そうカッカせずにさ。取り敢えず次期カリフは今一番力持ってるムァウィーヤってことで、ひとつヨロピク。彼を怒らせたら洒落にならへんぞ?」

 

シーア 派

「認めん!絶対に認めんぞー!何と言われようと次期カリフは、アリーの子供達だけじゃからのー!」」

 

スンニ 派

「じゃかーしー!大多数の人間がそれで良いって言っとるんじゃい!嫌なら勝手にしやがれ!この石頭!」

 

スンニ 派シーア 派

「フンッ!」

 

※便宜上すべてをスンニ派シーア派で色分けしているが、もちろん早い段階から明確にそれぞれの派閥・組織が存在していた訳ではない。

 

どうです?これがスンニ派シーア派です。

 

簡単でしょう?

 

相違点のまとめ

きちんとまとめてみると以下のようになる。

 

◆スンニ 派ムハンマド以降の4人を正統なカリフ(最高権力者)と認める。
ムハンマドからみんなで受け継いだ精神と慣例・慣行を大切に、4代カリフ以降は話し合いで王を決めていくべきだと考える。

 

◆シーア 派元々はアリーの支持者層
ムハンマドとアリー、そしてアリー亡き後はその子孫しか正統なカリフとは認めない。

 

日本人の中には、例えば真言宗浄土真宗のように、宗教そのモノの解釈の違いからくる宗派対立だと思っている人も多い。

 

しかしあくまでも根本的な原因は跡目争いであり、そこから派生した政治的な対立だということだ。

 

極論を言ってしまいえば、ムハンマドという絶対君主亡き後、その時最も相応しい代表を選ぶ民主主義的な立場からイスラム国家を運営しよういうスンニ派と、世襲制による独裁国家的な立場からイスラム国を運営しようとするシーア派と言えば分かりやすいのではないか?

 

(もっともムァウィーヤがカリフになったのは、民主主義の力というより、圧倒的な武力によってだが・・・)

 

よってイスラム教そのモノの解釈とか、信仰という根本的な部分にはさほど違いはない。

 

勿論細かな相違点は多々ある。

 

ネットを見ているとそうした相違点をあげつらい、教義の観点から「スンニ派シーア派は明確に違う」と主張する人間もいる。

 

だが、何度も言う様に元々の原因が跡目争いなのだから、大して違いが出てくるはずがない。

 

念の為、代表的な相違点をまとめておく。

 

◆代表的な相違点スンニ派シーア派に比べで戒律を重視する。
シーア派スンニ派に比べて、戒律よりも信仰の内面を重視する。
シーア派偶像崇拝スンニ派程には禁忌としていない。

 

 

イスラムのシーア派とスンニ派

 

また、彼らには明確な派閥意識があると主張する人間もいるが、少なくとも私がエジプトで暮らしている時分、両者の間に大きな溝や隔たりを感じたことはない。

 

よって彼らには我々が考えている程、教義上に関する明確な派閥意識はないと考えている。

 

二大派閥の今後

では何故近年こうした対立が頻繁に取り沙汰されるのだろうか?

 

イスラム教全体でスンニ派の占める割合は85%に上る。

 

一方のシーア派は15%程度だ。

 

過去の跡目争いに敗れ、異端扱いに堕ちた少数派のシーア派は、社会的弱者であり、経済的・社会的に困窮することが多い。

 

どこの社会でも弱者は何かと問題を起こし、社会の鼻つまみ者となりがちなもの。

 

必然的に社会的弱者である下級層と、富と権力を持つ中上級層の争いという構造になる。 

 

強引に例えるならば、日本における自民党支持者と社民党支持者の対立、アメリカにおける共和党(支配層)と民主党(非支配層)の対立の様なものだ。

 

国内が安定している日本やアメリカなどと違い、情勢が不安定なイスラム国家では、ふたつの勢力による激しい対立や混乱に繋がる事態も起きる。

 

また、近年ではイスラム過激派が台頭し、敢えてこうした派閥争いを煽り、イスラム全体を分裂と混乱に陥らせようとしている。

 

開祖の理念や宗教そのモノの本質とは全くかけ離れた政治的思惑により、イスラムが大きな分裂に危機にあることは、非常に悲しいことだ。

 

ムハンマドは墓の下で泣いているに違いない。。。

 

 

合わせて読みたい!いや、読んでいただきたい!

いやいや、読んでくださいm(__)m!

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