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今なお続くカンボジアの地雷・不発弾被害を知っていますか?-戦争の中で育った子供こそ幸せになるべきだ!

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カンボジアをはじめ、世界中で起こる地雷・不発弾被害の現状を語る。

1993年に終わりを告げたカンボジア内戦から20年以上の年月が流れました。

しかし今なお当時の地雷や不発弾により多くの人間が犠牲になっているのを知っていますか?

 

 今なお続くカンボジアの地雷・不発弾被害を知っていますか?-戦争の中で育った子供こそ幸せになるべきだ!

(地雷警告標識) 

 

繰り返される戦争。人が人を殺しては殺される、地球上で最も愚かな行為と知りながら、銃声は一向に止む気配はない。

 

そんな戦争で、最も多くの被害を受けるのは、いつの時代も一般市民であり、とりわけ非力な女性や子供だ。

 

今も尚多くの女性や子供達が進行形の戦争に、あるいは終わったはずの戦争の爪痕に苦しめられている。

 

カンボジア-終わらない戦争

 そんな中、またも悲しいニュースが飛び込んできた。

 

おので割ろうとした不発弾が爆発、少年2人死亡 カンボジア

 

【2月8日 AFP】カンボジア中部のコンポントム(Kampong Thom)州で、遺棄されていた携行式ロケット弾(RPG)をおので割って開けようとした少年2人が、ロケット弾の爆発により死亡した。警察が8日、発表した。

 

AFPの取材に応じた地元警察によると、12歳と14歳の少年2人はいとこ同士で、5日に自宅近くで野鳥狩りをしていたところ、不発弾を発見した。

 

おのを使って不発弾を割ろうとしたところ、不発弾が爆発し、2人は即死したという。一緒にいたもう1人の少年は無傷で助かり、警察や村人に知らせた。  

 

不発弾は、携行式のロケット弾発射機「RPG-2」の改良型で、ベトナム戦争ベトナムによるカンボジア侵攻の際によく使用されたロケット弾発射機「B-40」のものだという。  

 

1960年代から30年近くにわたる内戦に陥ったカンボジアは、世界で最も爆撃を受け、最も多くの地雷が残る国の一つとされ、貧困国になり果てた。

 

全土に残る数百万の不発弾を除去するために大きな努力をしているが、とりわけ子どもたちが不発弾の危険性を認識せずに死傷する事故が依然、後を絶たない。

 

AFP

 

 地雷

 

ご存知のとおりカンボジアでは、1970年代から続いたベトナムとの戦争や内戦により、400-600万個の地雷と、ベトナム戦争時に投下された200万個の不発弾が残されているとされる。

 

毎年政府やNGOにより懸命の除去作業が続けられているが、年間除去できるのはせいぜい4-5万個/年程度。

 

このままのペースでは全撤去に100年かかると言われる所以だ。

 

その為カンボジアでは毎年100名-200名程度の人間が地雷と不発弾により命を落としている。実に2-3日にひとりは、今もなおこうした事故の犠牲になっていることになる。

 

カンボジアを数週間かけて旅した時、ジャングルの中に何処までも続く線上になって置かれた赤い色の付いた石を数多く目にした。

 

デッドライン

 

石の向こうは地雷地帯。まさに「死線」だ。

 

老人の「この国の戦争はまだ終わっていない。」という言葉が、今も忘れられない。

 

地雷標石(マイン・マーカー)の「白」で囲まれた部分だけが安全な地面…

【「大切な家畜(ヤギ)」が「▲石の赤い側」に行ってしまわないように、背負って移動している図】。緊張感のある生活とそれを支える知恵。

場所はスーダン

地雷警告標識(マイン・マーカー)

 

カンボジアの現状

カンボジアで不発弾や地雷の被害で死亡する人間の数は以下の通り。

 

世界の地雷・不発弾の犠牲者

出典Landmine and Cluster Munition Monitor | Monitor

 

2012年 186人

2013年 111人

 

※近年の戦争により、アフガニスタンは1,000人超の犠牲者が出ており、シリアも情勢不安から不発弾や地雷による死者が激増している点も見逃せない。

 

地雷や不発弾による犠牲者の多くは子供 

 出典Landmine and Cluster Munition Monitor | Monitor

 

また、2013年の統計によると、子供の死者は全体の46%に上ることから分かる通り、戦争とは一切関わりの無かった子供が犠牲者の半数を占める。

 

戦争には全く責任が無く、戦争で傷ついた国を立て直し、その将来を背負って立つ子供達がこうした被害に遭うのは許し難い。

 

戦争を知る子供こそ幸せになるべきだ

老人の言葉を借りるならば、彼らはまだ戦争の中に生きている。

 

実際彼らは「戦争の傷痕」という見えない恐怖としがらみに囚われながら、それでも懸命に生きている。

 

実際の戦争の中に生きるにせよ、過去の戦争の傷痕の中で生きるにせよ、そこで生きる子供達こそ、明るい未来を、平和で幸せな未来を手に入れなければならない。

 

何故ならば彼らはその恐怖を、その残虐さを、その愚かさを、その無意味さを知っているからだ。

 

将来を担って立つ彼らが、心に受けた傷を抱えながら懸命に生き抜こうとするならば、必ずや連綿と繋がるこの愚行に、いつか終止符を打ってくれるはずだ。

 

一ノ瀬泰造

カンボジアで死亡した報道写真家「一之瀬泰造」)

 

年間新たに200万個の地雷が埋められ、今日も戦闘機から、または地上から発射される爆弾が空を赤く染め、大地を血で赤く染める。

 

肝心の各国政府は相変わらず他国の非難に忙しく、国民は遠い国のことと無関心を装う。

 

そんな中、頼みの綱のNGO資金不足から思うような活動すらままらず、地雷や不発弾は着実に数を増す。

 

自らのツケを清算し、子供に明るい未来を託すべき立場の大人たちは、今日もまた間逆の道を走り続ける。

 

ふと、赤く染まる雄大なアンコールワットの空を思いだした。。。

 

アンコールワット

写真はイメージです(Photo by Illusive Photography)

 

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