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サハラの風

世の中の事件や出来事にひっそり・こっそり・ちゃっかり物申す!(フリをする)

SPEED今井絵理子さんが露呈した比例代表の問題点

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第24回参議院選挙は与党の圧勝という形で幕を閉じた。

 

そんな中、自民党比例代表で出馬、当選したSPEEDの今井絵理子さんが思わぬ形で波紋を呼んでいる。

 

開票から10分も経たずに当選確定となったが、自民党の力と比例代表における彼女の優先順位を考えれば、それほど驚くことではない。

 

SPEED今井絵理子さんが露呈した比例代表の問題点

出馬を表明するSPEEDの今井絵理子さん

オリコンスタイル

 

問題は当選自体はあくまでも自民党の力によるものだが、その巨大な力にまんまとあぐらをかき、自らは努力を怠っていたことが判明してしまったことだ。

 

7月10日投開票の参院選で、比例区での初当選が確実となった沖縄出身の今井絵理子氏(32)が、在日アメリカ軍基地問題について「現状が分からなかった」と話した。テレビ東京系で7月10日放送された選挙特番「池上彰参院選ライブ」の一幕で、司会の池上彰氏はこの返答にびっくりした様子だった。

 

今井氏はダンスボーカルグループ「SPEED」のメンバーで、自民党公認で立候補していた。テレビ中継で、池上彰氏から質問を受けて以下のように答えた。

■今井氏「12歳のときから東京で活動していて…」

――今井さん、沖縄ですよね?

はい、沖縄出身。沖縄育ちです。

――沖縄が米軍基地問題で大変揺れてますよね。今井さんは選挙期間中に米軍基地問題については、あまり触れていなかったようですが、いかがですか?

はい、私は選挙中に沖縄を一回、訪れたんですけど。私は12歳のときから実は東京の方でずっと活動を続けていまして、今の現状というものは、家族の皆さんの声とか、友人から聞く沖縄しか現状が分からなかったというものがあります。

しかし一回沖縄に入って、沖縄県民の話を聞いたりしていく中で、もっともっと足を運んで取り組んで行かなくてはいけない問題だなと感じました。

――つまり沖縄の問題について、立候補して初めていろいろ考えるようになったということなんでしょうか?

はい、そうですね。

――これから沖縄の問題を考えていくことですね?

はい、これからきっちり向き合っていきたい、その課題を取り組んでいきたいなと思います。私自身、聴覚障害児を抱えている11歳の男の子がいますけど、そういった福祉に関してもきちんと取り組めていけたらなあと思っています。

---- 池上氏は、このやり取りの後で苦笑しながら、以下のようにコメントした。

「立候補されるわけですから当然、沖縄の問題を認識を深めて、自民党の政策について知っているのかなと思いましたけど、これから考えるということで、ちょっとびっくりしました」 

 

ハフィントンポスト

 

元米軍兵士による女子大生殺人事件が発生し、日本中が沖縄の基地問題に注目している時期に開催された国政選挙。

 

沖縄の象徴たるSPEEDの一員として、また自らも子を持つ母親として、沖縄問題への新たなアプローチを期待する風潮は彼女にも十二分に伝わっていたはずだ。

 

池上氏が思わず「びっくりですね」と批判めいた言葉を発してしまったのも、素直にうなずける。

 

こうした今井絵理子さんの言動が、比例代表のあり方にまで波及している。

 

比例代表

比例代表制とは小規模政党の救済のために存在する選挙制度だ。

 

全国を細かい選挙ブロックに分け、そのブロックからの当選者を原則1人しか出さない小選挙区制は、必然的に当選者に投じられた票以外は全て意味を持たないものになってしまう。

 

そればかりかこの選挙制度は極めて大規模政党に有利な制度であり、小選挙区制のみを採用すれば、小規模政党は議会から完全に排除されてしまいかねない。

 

アメリカのようにきっちりニ大政党制が出来上がっていればまだ問題は少ないが、現在の日本で実施すれば与党以外が壊滅状態に追いやられかねない。

 

小選挙区制比例代表並立制

 

中小規模政党守り、彼らを支持する声や、その立候補者に投じられる票を無駄にしてはならない。

 

そこで立候補者への投票とは別に、支持する政党への投票を同時にしてもらい、その得票数に応じて一定の当選枠を政党側に振り分ける。

 

これが比例代表制であり、小選挙区とあわせて小選挙区比例代表並立制と呼ばれているわけだが、立候補者に直接表が入り当選者が決まる小選挙区制と違い、比例代表制で獲得した当選枠を誰に使うかは各政党に一任されている。

 

知名度があり票集めができるばかりか、政治は全くのど素人で当選後も自分たちに従順なあやつり人形にしやすい有名人を、各政党がこぞって比例代表の立候補者に擁立したがるのは至極当然の話だ。

 

もはや「今回は誰だろうね?」という会話が当たり前になりつつある有名人の政界入りだが、日本中が沖縄問題に大きな関心を持っている時期だったこと、彼女が32歳と若く、抜群の知名度をほこること、また私のようにSPEEDと共に青春時代を送った人間が社会の中堅として、政治・経済に大きな関心を抱く時期に入ったことなど、様々な要因が重なり、今までの「有名人と選挙」に比べて、有名人を取り巻く選挙環境への批判は格段に大きなものとなっている。

 

比例代表のあり方

世間には「比例代表制」の排除を望む声も少なからず見られる。

 

しかし個人的には小規模政党を守る比例代表制は残すべきだと考えている。

 

もちろん改革の余地はある。今後も比例代表の当選者が政治家としての資質に欠ける人物が続くならば、今までは政党に一任していた比例代表の当選者を、第三者が何らかの形で精査する制度が必要になってくるかもしれない。

 

数十万人規模の国民を代表して国政に臨む国会議員に、「多少なら全く機能しない人間が混じっていてもOK」という考えは通用しない。

 

本来は立候補者が「それ相応の努力」をして立候補にふさわしい人間となって出馬するのが筋だ。

 

しかも自民党比例代表上位リスト入り立候補者ならば、当選はほぼ決まっている。

 

池上氏とのやり取りだけをとって、即座に国会議員失格だということばできないが、選挙の大きな争点の一つでもあり、自身と関わりの深い沖縄問題をスルーしてしまうのはどう考えたってまずい。

 

やはり上西小百合議員の項目でも書いた通り、国会議員が立候補者も含めて、聖人君子の時代はとうに終わりを告げたということだろうか。

 

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選挙権が18歳に引き下げられ、日本の選挙のあり方が大きな転換期を迎えている。そもそもの議員資格についても、きちんと精査する制度を考えるなど、もう一歩進んだ選挙制度のあり方についての議論が必要なのかも知れない。

 

そんなことを考えさせられた一連の事件だった。

 

いずれにせよ当選した今井絵理子さんの議員資格が取り消されることはない。

 

「足を運んできっちり取り組んでいく」

 

彼女のその言葉に期待したい。

 

※2001年から参議院はそれまでの「拘束名簿」から「非拘束名簿式」、つまり比例区の当選者は政党に一任するのではなく、得票率が多い順に当選させる制度に移行している。

 

政党に完全に一任される衆議院の「拘束名簿式」とは異なる。お詫びして訂正します。申し訳ございませんでしたm(_ _)m

 

このご指摘は【強靭化のすすめ ふのい倉津浦 (id:fnoithunder)さん、王蟲の子供(soloflight)さん】より。

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