モニタリングがやらせっぽくて興ざめ。。。

今週のお題「愛用しているもの」

 

TBSの人気番組モニタリングを見ていた。

 

モニタリングといえば、有り得ない不思議現象が降りかかった人間が、どの様な行動をとるのかを観察する、人間観察バラエティだ。

 

かなりの人気番組で、私も大好きな番組だ。

 

 

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昨晩の企画に「有り得ない喫茶店」というのがあった。

 

舞台はとあるレトロな喫茶店。

 

ターゲットが入店するとそこには店のシャンデリアを修理する技術者が。

 

どうやら照明の調子が悪いらしい。

 

ちなみにターゲット以外は、他の客も含めて全員仕掛け人。

 

そうこうしているうちに店は停電になる。

 

技術者が慌てて復旧させると、他の客のテーブルにあったピザやジュース、時には男性客のカツラが、離れた所にある全く別の客や、ターゲットのテーブルに移動している。

 

これぞまさにテレポーテーション!

 

店はちょっとしたパニックに。。。

 

その他にも停電の度に幽霊が現れたり、時間が逆戻りしたりと様々な怪奇現象が起こるといった内容だった。

 

仕掛けはいたってシンプル。

 

暗視ゴーグルを着用したスタッフが、停電と同時に出動。

 

暗闇の中で物を動かしたり、幽霊を連れてきたり、ついさっき店を出た人間を連れ戻して、元の席に座らせたり。。。

 

ただそれだけのことだか、状況を知らなければ相当に怖い。

 

非常に目立つ男性客のカツラが停電と共になくなり、復旧したら自分の机に置いてあった。。。

 

いや、怖すぎる!

 

10代から20代前半と思われる3人のお一人様がモニタリングされていたが、全員不思議なパラレルワールドにどっぷりはまっていた。

 

いや、怖すぎる!

 

しかし!

 

ここでふととある疑問にぶつかった。

 

この仕掛けのポイントは、完全な暗闇であることだ。

 

僅かな明かりが命取りとなる。

 

ターゲットが入店してから、ある程度時間をおき、停電を仕掛ける。

 

停電時に狭い店内で気づかれないよう、物を移動させたり、人を元の席に戻したりする。

 

非常に慎重な動きが要求され、停電の時間もそれなりに長い。

 

そんな仕掛けを1人につき3つくらい仕掛けるのだから、それなりの時間がかかる。

 

それにも関わらずだ。

 

撮影中誰も携帯を見ないのだ!

 

見ないどころか机の上にも置かない。

 

長時間の停電中も誰1人としてスマホの電源を入れたりはしない。

 

そう、そんなことをされればネタがばれてしまう!

 

お一人様、喫茶店、今時の若者、長時間、停電、行動。。。

 

これだけの単語を一度にググったら、「スマホをいじり倒す」と出てくるんじゃないかと思うくらいだが、何度も言うが画面はおろか、テーブルにも出さない。

 

人は怪奇現象に遭遇すると、他の人にそれを伝えて共感を求めたり、気を紛らわそうとすることも多いが、次々に起こる怪奇現象を前にしても、当然誰もLINEや電話を使うことはない。

 

百歩譲って通常時はそれでも良しとしよう。

 

たが停電時は如何だろうか?

 

ブレーカーが落ちれば、3秒後にはスマホの明かりがつき始め、10秒もすれば誰かのアプリのライトなども点灯する時代だ。

 

危険な西部開拓時代の銃とガンマンの如く、或いは古来日本の武士と刀の様に、常に手の届く所に置き、3秒以内にスマホの電源を押せるなんてのは当たり前。

 

そんな状況下で全く手を加えず、あの撮影を完成させることは不可能に近い様に思えてならない。

 

最後の若者がイヤホンを何度か取ったり付けながらも本体はテーブルの下から一度も姿を現さなかった点も気になる。

 

最近モニタリングに関してちらほらやらせの情報が出てきて若干興ざめなのだが、今回も何らかの手が加わったと思えてならないのだが、真相は如何だろうか。

 

テレビ局が長年「愛用しているもの?」といえば、やらせの台本だが、モニタリングファンとしては、純粋な人間観察だと信じたいところだか。。。

 

真相は如何に?

 

※あくまでも個人的な感想です。

 

 

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坊主丸儲け!?結局最後は「金」なんだよ。。。

今週のお題「おすすめの手土産」

 

弟の家にお呼ばれした。

 

ちょうど弟の長男の誕生日が近い。

 

早速電話で弟に相談。

 

私「アンパンマンとか、戦隊モノとか好きだよね?おもちゃと本ならどっちが良いかな?」

 

弟「が良い。」

 

坊主丸儲け!?結局最後は「金」なんだよ。。。

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死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる!は世界で通用しない?

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

 

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『死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる』

 

以前「何故部下はあなたについてこないのか?」という記事を書いたが、

 

「部下は本気度102%の上司にはついてくるが、 98%の上司にはついて来ない!」

 

とい事実に気付くきっかけを与えてくれた1冊だ。

 

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ところで皆さんはこんな話をご存知だろうか?

 

主人公は日本で両親の経営していた温泉旅館を受け継いだ、とある若い女将。

 

日本では温泉街は下り坂の時代。

 

受け継いだ時点で、経営は既に苦しい状況にあり、負債は膨らむばかり。

 

一発逆転を狙って打ち出した戦略は、海外進出。

 

日本の得意とする温泉旅館のおもてなしを、海外で挑戦してやろうと一念発起。

 

迷っている時間は無いと、早速オーストラリアの温泉地に旅館をオープンさせた。

 

 

結果は・・・散々。

 

 

その理由は一体何だったのだろうか?

 

それは従業員の裏切りに怠慢だった。

 

コックは厨房の食べ物を盗み、仲居は女将の目を盗んで昼寝、あろうことか気に入らない客を追い返そうとするフロントに、 存在意義さえ疑われる支配人・・・

 

女将が必死になればなる程、それに反比例するかの様に従業員の堕落ぶりは加速していく。

 

見る見るうちに評判は下がり、経営は火の車。

 

いよいよ存続の危機を迎えるまでになってしまったそうだ。

 

(社長である私は寝る暇も惜しんで、文字通り死ぬ気で働いていると言うのに、何故一番身近でそれを見ているはずの彼らには、私の思いが全く伝わらないのだろうか?)

 

散々思い悩み、旅館をたたむ覚悟を決めた女将を救ってくれたのは、現地人の友達が放った思わぬ一言だった。

 

それは・・・

 

『優れた上司というは、如何に働かかということである』というもの。

 

働かない=優れた上司とは、一体どういうことなのだろうか?

 

欧米はプライベートが非常に尊重視されるお国柄。

 

プライベートの充実度こそが、人の優劣を測る重要な物差しなのだ。

 

プライベートを充実させるには、何たってお金と時間が必要だ。

 

つまり「あの人、プライベートがめっちゃ充実しとるやん!お金にも時間にも余裕があってステキ! ツイテイキマス!」 となるのだそうだ。

 

逆に仕事に身も心も捧げてしまっているような人間はというと、「あの人の人生って、仕事ばっかやねぇ。あ~ヤダヤダ。余裕もないし、どうせ大した人間じゃないよね!」 となってしまい、その結果部下にそっぽを向かれてしまうという訳だ。

 

日本とは180度考え方が異なる。

 

半ばヤケになっていた女将は、どうにでもなれとその言葉通りに仕事そっちのけで、遊びまくってやったそうだ。

 

その結果・・・

 

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「や、奴は出来る!!!」

 

となり、 女将に認めてもらおうと、従業員の態度が一変。

 

瞬く間に人気旅館となったそうだ。

 

所変われば物の見方も、180度変わる。

 

またまた異文化理解とは実に難しい。

 

ってなわけで、私も仕事そっちのけで、遊び倒してやろうかな?

 

 

(; ̄ェ ̄)・・・

 

 

チョット言ってみただけですよ・・・

 

この記事はサブブログ【走れ!古本屋】で書いた内容を転記しています。

 

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悪名高きアラブのIBM-「思い出の先生」

エジプト人は総じて約束や時間にルーズな民族だ。

 

アラブのIBM

 
とある著書で一躍有名になった「アラブのIBM
 

インシャッラー(I)

「神が望むならば」という意味のアラビア語
 
約束の後に必ず付ける。
 
もし、約束が果たされなかったとしても、それは神が望まなかったということになる。
 
本来は神に対して「約束を守りたいから、望んでね!」というお願いの意味合いが強いのだが、この言葉の特性上、約束をすっぽかした時の免罪符として機能してしまう一面も持つ。
 

ボクラ(B)

アラビア語で「明日」の意味。
 
私の住んでいた部屋はマンションの5階にあった。
 
エレベーターは壊れており、入居当時から使えなかった。
 
灼熱のエジプトで、毎回の上り下りはたいそう骨が折れる。
 
管理人に会う度に「エレベーターはいつ直るのか?」と尋ねていたが、いつも答えは「ボクラ、インシャッラー。」だった。
 
これは半永久的に直らないと悟ったのは、入居から4ヶ月くらい経った頃だった。
 
 

マーレイシュ(M)

アラビア語で「ごめんさない」、或いは「仕方ないね」の意味。
 
この世の森羅万象は全て神の思し召しなのだから、何が起こっても起こらなくても仕方がない、ごめんねとなる。
 
事件ならまだしも、簡単な事故や出来事ならばこの言葉ひとつで、大体かたが付く。
 
 
A「いつ私の家に来る?」
 
B「ボクラ、インシャッラー(明日、神が望むなら)」
 
A「インシャッラー(神が望むなら)」
 
 
A「昨日は私の家に来なかっただろう?」
 
B「マーレイシュ(ごめんなさい)。」
 
A「マーレイシュ(仕方ないね)。」
 
 
こんな感じだ。
 
 
何事もきっちりとした日本人には極めて評判のヨロシクないIBMだが、そこには彼らなりの事情や、生活環境もある。
 
従って直ちにこのIBMが全て悪だと言うつもりもない。
 
だが、そうした背景を抜きにして事実だけ捉えるならば、確かに彼らは非常に時間や約束にルーズな民族だ。
 
 
私が通っていたエジプトのとある大学での話。
 
ある日の午後一の講義は、少人数のフスハー(正則アラビア語ムハンマド時代のアラビア語)の講義だった。
 
少人数だったこともあってか、何となく講義の前に集まり、連れ立って外に昼食を取りに行くのが通例となっていた。
 
 
その日はとても暑い日だった(いつもだが。。。)
 
昼食を取り、しばし休憩していると、
 
「海でも行きたいな」
 
誰とも無しに呟く。
 
(私の街は海沿いに広がっており、四六時中海に入ってはいたが。。。)
 
「行くか?」
 
みんなが相槌を打つ。
 
次の瞬間、我々の足は自然と海に向かっていた。
 
もうとっくに授業開始時間は過ぎていたが、照りつける暑さで脳が溶け、そこにいる人間がほぼ講義に参加する生徒全員だという事実を忘れてしまったらしい。
 
さすがに泳ぐ訳にはいかなかったが、ハーフパンツの裾をビチョビチョに濡らしながら、しばしエジプトの海を満喫した。
 
満足した我々は、真っ黒に日焼けした顔をほころばせながら、勢いよく教室のドアを開けた。
 
 
そこには。。。
 
 
教壇には鬼の形相をしたエジプト人女性が、ひとりポツンと立っていた。
 
言うまでもなく、この講義を担当している講師だ。
 
 
そそくさと席に着く私達。
 
一瞬不気味な静寂が教室を包み込む。
 
 
次の瞬間!
 
 
「あんたたち、全員揃って遅刻するなんて、どういうことなの!?」
 
彼女の雷が炸裂する。
 
当然だ。
 
 
「授業に遅刻するなんて、アラブ人じゃあるまいし、先進諸国の民族のすることじゃないわよ!」
 
アラブ人と比較されても困るが、言われてみれば確かに生徒は皆、日米欧の先進国出身者だ。
 
 
「すんません。天気が良かったもので、つい海に行きたくなりましてね。それでちょいとばかし、バシャバシャやっちまいまして。。。」
 
みんなを代表して私が経緯を説明する。
 
「はっ!?天気が良いから海に行ってて授業に遅刻!?
 
 
夏のエジプトなんて毎日天気だわ!!!」
 
 
彼女のプロメテウス火山が噴火した!
 
 
我々に出来ることと言えば、真夏の屋外とは対照的に、暴風雨の吹き荒れる教室で、嵐が過ぎるのをひたすら耐え忍ぶしかない。
 
一通り悪態をついた後、怒り冷めやらぬ彼女は、最後に大声でこう言い放った!
 
 
「そもそも理解不能な理由で授業をすっぽかすなんて、
 
 
あんたらはエジプト人か!?」
 
 
「マーレイシュ」と呟き、うなだれる我々に、
 
「ノット マーレイシュ!!!(仕方なくない!)」と叫ぶ姿は、もう講師と言うよりジャイアンそのもの。
イスラム文化もへったくれも無い。
 
しかし内心は自国の文化ガン無視した挙句、外国人を自国民に例えて本気で罵倒するエジプト人の姿が、あまりに滑稽過ぎて、笑いを堪えるのに必死だったことを、今でも良く覚えている。
 
 
ちなみにその後、歯の痛みを和らげる為に、リラックス効果の高い香水を探しに行くという理解不能な理由で、彼女が2週間ほど講義を休講にしたところは、流石エジプト人と言ったことろだが。。。
それはまた別のお話。
 
 
何かと不思議な先生だったが、今では良い思い出だ。
 
 
今週のお題「思い出の先生」
 
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ボンタンアメが繋いだ不思議な縁-あなたは霊を信じますか?-

ある老人の通夜がしめやかに行われていた。

 

大勢の親族の中で、一際悲しみにひたる人達がいた。

 

喪主を務める故人の子供さんと、そのお孫さんだった。

 

 

通夜が終わり、近しい人間だけで、お棺を囲む。

 

溢れんばかりのお菓子に囲まれ、安らかな寝顔の故人が横たわる。

 

喪主さんとお孫さん達が、愛おしそうに故人の顔を撫でる。

 

 

 

「甘いものがお好きだったんですね。」

 

そう語りかける私に、喪主様が静かに答える。

 

「そうなんですよ。だからお菓子でいっぱいでしょ?」

 

笑いながらそう答えた喪主さんは、次の瞬間悲しそうに声を落とした。

 

「でも心残りは一番大好きな【ボンタンアメ】を棺に入れたあげられなかったことなんです。亡くなってバタバタしてたから探す暇もなかったし、そもそもこっちでは今はあんまり売ってないんだそうですね。」

 

 

ボンタンアメ・・・

 

ボンタンアメ

 

懐かしい記憶が蘇ってきた。

 

まだ私が小さかった頃、母親の実家の喜多方(福島県)に帰ると、いつも祖父が大量のボンタンアメを用意していてくれていた。

 

何故そうなったのかは覚えていない。

 

母親曰く、「祖父の家の近くの農協で行われていた九州の物産展・・・といってもデパートで行われるようなものに比べたら、月とスッポンくらい違うのだが・・・に行った際に、私がえらく気に入ったから」だそうだ。

 

口にボンタンアメを入れられた私は、ベビーカーの中で、ひどくご機嫌だったらしい。

 

 

こうして物心ついた頃には、いつも大量のボンタンアメが出迎えてくれるようになっていた。

 

勿論これは大いに歓迎すべきことであった。

 

これが私にとって母親の田舎に帰る楽しみのひとつになっていたことは、言うまでもない。

 

 

その後関東でもそこそこヒットし、随分とお世話になったものだ。

 

しかし、ブームが下火になると、徐々に店頭から姿を消し、私の興味も急速に失われていった。

 

 

そんな淡い思い出がふと頭をよぎったが、その後慌ただしく動き出した時間に追われ、いつの間にかボンタンアメのことは頭から消えていた。

 

 

通夜振る舞いの席は大いに盛り上がり、お開きになったのは21時を少し回ったところだった。

 

遺族を見送り、会社に帰って翌日の告別式の用意をし、自宅に帰ったのは、23時少し手前だった。

 

 

遅い夕食を食べていると、急にボンタンアメのことが思い出された。

 

何故そう思ったのかは定かではない。

 

ふと私は探しに行ってみようという思いに駆られた。

 

気が付くと、私は家を飛び出していた。

 

時間は夜中の23時30を少し回っている。

 

ネットではコンビニにも置いてあると書いてあったが、流石に数が多すぎる。シラミつぶしに周るには精神的にも肉体的にもきつい。

 

私は24時間、或いは夜中2-3時までやっている、スーパーやドンキホーテなどに狙いを絞ることにした。

 

取り敢えず近隣の店舗に電話をかけてみたが、深夜の電話ということもあってか、どの店舗も営業はしているはずなのに、電話には出ない。

 

虚しくコール音だけが響く。

 

やはり直接行くしかない。

 

実質的に家から無理なく周れる店舗は5軒程度。

 

それくらいなら何とかなる。

 

意を決して早速シラミつぶしに周り始めた。

 

 

1軒目のドンキホーテ

 

探している時間はない。早速店員を捕まえて、聞いてみる。

 

「少々お待ちください」

 

いきなりビンゴの予感がした。

 

「こちらです」

 

拍子抜けするほど、あっさりと答えが返ってくる。

 

売り場に案内してもらう。

 

「え~っと・・・ボンタンアメボンタンアメ・・・この辺にあるはずなんですが・・・」

 

「あれ???」

 

店員の声のトーンが明らかに下がる。

 

「無い・・・」

 

 

その後、無線で仕入れ担当に確認してくれたが、1ヶ月ほど前に仕入れをストップしたらしい。

 

 

気を取り直して、近くの24時間営業のスーパーに向かう。

 

結果は空振りだった。

 

 

3軒目、4軒目も見事に空振り。

 

 

不安が募る。

 

 

藁をもすがる気持ちで飛び込んだ最後の店舗にも、その姿を確認することは出来なかった。

 

 

手元の時計に目をやると、深夜1時を回っていた。

 

どっと疲れが全身を襲う。

 

しかし、不思議と心は晴れやかだった。

 

出来ることはやった。

 

故人も責めはしないだろう。

 

(よし、帰ろう。)

 

そう思って店を出て、駐車場に急いでいると、ふと

 

 

「みんなに(棺に)入れて欲しいんだ」

 

 

そんな老人の声が確かに聞こえた気がした。

 

 

思わず振り返ると、向こうから店員が走って来るのが見えた。

 

「すいませんお客様!事情が事情だったんで、近くの系列店舗に確認してみたら、ちょうどあるって言うんで、取り置いてもらっています!閉店寸前なんで兎に角急いで行ってください!」

 

 

嬉しくて思わず飛び上がってしまった。

 

探している理由を話した店員が、機転を聞かせて周りの店舗に確認の電話をしてくれたのだ。

 

丁寧にお礼を言って、店に急いだ。

 

 

大急ぎで目的の店に駆け込むと、確かにボンタンアメは陳列棚に並んでいた。

 

陳列棚に並ぶボンタンアメ

 

大慌てでレジに持っていこうとして、既にレジで取り置いていてくれていることを思い出す。

 

 

レジには私の注文通り6粒入りのボンタンアメが9箱用意されていた。

 

本当は49日まで一日一粒で49粒用意しようと思ったのだが、6粒入りの箱しかないのだから仕方ない。

 

6粒 × 9箱 = 54粒

 

5粒は私からのサービスだ。

(というか正確には全部サービスなのだが・・・)

 

 

店員は無造作にボンタンアメをレジ裏から取り出し、会計を始めた。

 

事情は知っているはずなのだから、もうちょいこう・・・温かみのある対応というか・・・

 

そんな不満があったのは事実だが、贅沢は言っていられない。

 

置いておいてくれたことだけでも、感謝しなければならない。

 

 

私は大事に包を抱え、軽やかに店を後にした。

 

「全く世話の焼けるじぃさんだぜ」

 

空に向かってそんな悪態をつきながらも、どこか顔はほころんでいたに違いない。

 

 

翌日の故人様との最後のお別れ「お花入れの儀」で、私が遺族に差し出したボンタンアメに、会場が大きく湧いたのは言うまでもない。

 

遺族の歓声と、一際大きくなる泣き声を背に

 

「全く世話の焼けるじぃさんだぜ」

 

そう、小さく悪態をついてみせた。

 

(ありがとう・・・)

 

遺体の口元がそう言って、一瞬ほほ笑んだような気がした。

 

 

「みんなに(棺に)入れて欲しいんだ」

 

 

あの時確かに聞こえた気がした声が、一体何だっかのかは正直分からない。

 

 

しかし、私の心に残る「ボンタンアメ」の思い出と、不思議な力が引き起こした、小さな奇跡を、タダの偶然として片付けてしまうのは、いささか味気ない。

 

こんな霊なら悪くない。

 

ふとそんな思いがよぎったが、毎回これではこっちの身がもたない。

 

やはり金輪際霊からのリクエストは御免こうむりたい・・・というのが本音といったところだ。

 

今週のお題「一番古い記憶」

 

この記事はサブブログ【葬儀屋バカ一代】で書いた記事を転写しています。

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『夏の太陽をつかみ撮り(取り)』

今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2015夏」

 

何もかも忘れて海を漂っていると、手を伸ばせば太陽でさえその手につかめる気がした。

 

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確かにその手につかんだはずの太陽は、キラキラと輝きながら、静かに私の手からこぼれていった・・・

 

 

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幽霊が見えたら葬儀屋辞めます!-夏の怪談-

今週のお題「ゾクッとする話」

 

数年前のまだ僕が葬儀屋になりたてで、ほんの駆け出しだったの頃の話。

 

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東京の郊外にある古びた斎場。

年に数える程しか訪れることのないその斎場で、久しぶりに葬儀を行った。

 

その日はそれほど忙しくなかったらしく、その斎場にあるいくつかの式場のうち、通夜をやっていたのは僕達の式場だけだった。

 

故人様は70代のおばあ様。喪主様は40代の息子様。

最近では通夜の晩に斎場に泊まらないご遺族も増えたが、最後だから喪主様は泊まりたいとおっしゃられたので、手配は済ませていおた。

 

通夜はしめやかに営まれた。

 

無事に通夜が終わり会葬者は、通夜ぶるまいの食事の席へ。

ひと盛り上がりした後、ひとりまたひとりと家路につき、そのうちにお開きとなった。

 

 

片付けの支度をしていると、宿泊部屋に移動したはずの喪主様がひどく慌てた素振りで飛び出して来た。

 

駐車場の車に道具を積み込んでいる僕達を見つけ、青い顔をしながら近づいて来る喪主様。

 

「今日この斎場に泊まる人間って、私一人だけなんですよね?」

 

やって来るなり早々に質問をする喪主様。

 

「通夜は一件だけですから、守衛を除けば喪主様だけですね。」

 

僕がそう言うと、喪主様が今にも泣きそうな声で呟く。

 

「帰っても良いですか・・・?」

 

「えっ?」

 

思わず聞き返す僕に喪主様が続ける。

 

「帰っても良いですか?死者が・・・怖いんですよ・・・」

 

いやいや、自分の親だろー!!!

 

そう思ったが、当然口には出せない。

 

「良いですよ。ただし布団代などの諸経費は返金出来ませんが・・・」

 

「良いんです!!!」

 

力強く叫んだかと思うと、すざまじい勢いで部屋に戻り、荷物を抱えて飛び出してくる喪主様。

 

再び僕達のもとへやって来ると、一気にまくし立てる。

 

「わがまま言ってすいません!でもいろんな方々が・・・私の部屋をひっきりなしに通過していくもので・・・。うゎ・・・そこの木にも首を吊った女性が・・・。あっ!失礼しました。それじゃあまた明日!」

 

そう言って慌てて車に乗り込み、走り去る喪主様。

 

いや~な沈黙に包まれる。

 

恐る恐る後ろにある何の変哲も無い(少なくとも我々にはそう見える)木を見上げ、凍り付くスタッフ一同。

 

「ひっきり無しに通過していくらしいですよ・・・何かが・・・」

 

誰かがそう呟いた。

 

「まさか、そんな・・・」

 

カラカラカラッ!

 

木の枝が一本折れて落下する!

 

まさか・・・

 

心臓が悲鳴を上げた。

 

 

その後、僕達が今まで見たこともないスピードで後片付けを済ませ、斎場を飛び出したことは言うまでもありません。

 

見えない体質だから良かったけど、あの時背中に感じた異様に冷たい「何か」を、今でも忘れることが出来ません。

 

この記事は【葬儀屋バカ一代】で書いた記事を転写しています。

 

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梅雨に咲いた透明の「華」

今週のお題「梅雨の風景」

 

「今日は降らないみたいだ」

「今日は大丈夫だろう」

「やべっ!持ってくるの忘れたよ・・・」

 

コンビニで、スーパーで、ショッピングモールで、百均で・・・

突然の雨に見舞われる度に無駄に増え続け、

 

気が付けば、一人暮らし(独身)の男の部屋に咲いた

 

紫陽花

 『紫陽花の花(Photo by Norio.NAKAYAMA)』

 

 

ならぬ、

 

 

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『ビニ傘の華』

 

 

ああっ・・・

 

虚しく響く「梅雨の雨音」

 

 

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【死神とバックパッカー】海外で死にそうになることって良くありますよね♫

今週のお題「海外旅行」

バックパッカーをやっていた頃に、随分色々な国を巡り、様々な無茶をしてきた。そんな中で感じた生命の危険的瞬間のまとめ。

エジプト

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ルクソール神殿(Photo by Spitfire ch)

 

エジプトの大学に留学中はよく国内旅行をした。

週末にルクソール観光へ行った時のこと。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ去り、いよいよ明日は帰宅。翌日は午後一の電車で帰るつもりだった。

翌日、朝早くに目が覚めてしまったので、支度を整え早めに駅に向かった。一本早い電車に空席があったので、前日予約した午後一の列車をキャンセルし、それに乗って帰った。次の日からは学校だったので、少しでも早く帰れて内心ほっとした。

自宅についてTVをつけると、乗車予定だった列車が爆破テロで破壊されたというニュースが流れてきた。

一緒に行った友達と「命拾いしたな」って話しながらも、放置した宿題の方が遥かに心に重くのしかかっていた。

翌日ティーチャー(先生)の爆弾が爆発したのは言うまでもない。

 

カンボジア

アンコールワット

アンコールワット(Photo by Bjørn Christian Tørrissen )

 

隣国から陸路で国境を越え、プノンペンに入った。

「山賊が出る非常に危険なルートだから日本人はまず利用しない」と言われたが、前日無理やり連れていかれた占い師に「ラッキーマン」って言われたから大丈夫な気がして、構わずオンボロバスに飛び乗り、国境を超えた。

カンボジア国境警備隊に「お前は運がいいな」って言われたんで、「山賊って言ったって、20%も30%も遭遇する訳じゃあるまいし」って言ったら、「確かにその通りだ。最近の確率は50%弱だ」って言われた。

「早いと思うかも知れないが、夜の6時以降は絶対に出歩くな。お前の泊まろうとしているスラム地区は、現在世界最悪に治安が悪い街のひとつだ。日本人のお前が夜間外出して襲われる確率はほぼ100%だ。」

そう忠告する警備隊の後ろで鳴り響くモノホンの銃声に、今更ながら胃痛がマックスに達した。

 

エジプト

コム・オンボ神殿

コム・オンボ神殿(Photo by I, Rémih)

 

当時イスラム過激派の活動が活発になっており、外国人をターゲットにした事件が相次いでいた。これを受けてエジプト政府は、軍隊による遺跡の警備を強化した。

真夏のとある週末に上エジプトにあるコムオンボという、ワニの神で有名な遺跡を旅した時のこと。エジプトのハイシーズンは冬。真夏に砂漠気候の上エジプトを訪れる外国人なんて、よっぽどの物好きか、ちょっと頭のイかれたジャンキーか、暇を持て余している留学生くらいなもの。

何故か遺跡の入口で複数のパトカーに囲まれて、小一時間ほど待たされた。ほどなくしてやってきたのは、軍の輸送車輌。マシンガンを抱えたエジプト軍兵士50人くらいが、次々と車から飛び降り、広大な遺跡の中に散っていった。

どうやらイスラム過激派がこの遺跡をターゲットにしているとの情報があるらしいのだが、観光客はひとりもいない為、警備隊は近くの基地で待機していたらしい。まぁ尋常じゃないくらい暑いしね・・・

 

「準備完了!」

無線の向こうから勇ましい声が聞こえ、銃を構えた警官と軍人からなる15人くらいの部隊が、ぐるりと私を取り囲む。

「よし、行くぞ」

とぼけた日本人を中心に、360度全方位にマシンガンを向けた、へんてこりんな集団が、少しずつ動き出す。

「ちょっと待て!」遺跡の曲がり角や、物陰が現れる度に、尖兵数人が安全確保に向かう。

「クリアー!(異常無し)」

映画さながらの光景に逆に何だか段々、生きてこの遺跡を出られないような気がしてきて、半分も行かないうちに見学を諦めた。

気が付いたら待機場所の基地で、軍人達と一緒にお茶を飲んでいた。 世の中不思議なこともあるものだ。

 

インド

シティ・パレス門 in ジャイプル

シティ・パレス門 in ジャイプル(Photo by Jools Asher from England)

 

数ヶ月かけてインドを一周した時のこと。旅は全くのノープラン。右回りにしようか左回りにしようかすら決めていなかった。

取り敢えず巨大なバスターミナルで、最初に目についたバスに乗ることにした。インドの暑さで、ちょいと頭がイカれていたに違いない。

真夜中にどこかも全くわかならい真っ暗な山の中に下ろされた。終点らしい。たまたま一緒に降りた現地人に本気で泣きついて、家に泊めてもらったりと、のっけからやっちまった感半端なかったが、方向的にはオーソドックスな右回りと決まった。

一ヶ月程して南インドの寂れた田舎町のネットショップで、日本からのメールを見ていると、「インドの一大観光地・ジャイプルで、60人くらいが死傷する爆弾テロがあったが、大丈夫か?」っていう友達からのメールを発見した。

近くで寝転がっている店員に話すと、「危ない国だなインドって。」って言うんで、「全くだ」って話しながら、店員が持ってきてくれたお茶をすすり、「あ~嫌だ嫌だ」って2人で相槌を打っていた。

少し離れたことろでPCに向かっていたヨーロッパ人が、

「まるで人事だが、ここもインドだ!」って苦笑いしてた。

 

爆破されたのはバックパッカーが集まる地区にあるモスク。もしも左回りだったら今頃ジャイプルだった可能性はデカかったな〜って薄々感づいてたけど、チャーイ(お茶)があんまり美味しかったんで、まぁいっかって気分になった。

 

タイ

ワット・プラシーサンペット in アユタヤ

ワット・プラシーサンペット in アユタヤ(Photo by WolfgangSladkowski)

 

バイクを借りてアユタヤの街を疾走していた。

ノーヘルで舗装の行き届いていない悪路を80キロくらいのスピードでかっ飛ばしていたのだから、今考えると全くもって命知らずだ。

夕暮れにバイクをかっ飛ばしながら、目の前に広がる壮大な遺跡を眺めていると、太陽がいい感じで遺跡に沈んでいく。

シャッターチャーンス!とばかりに慌ててバイクを止め、夢中でカメラのシャッターを切った。

一息して目の前を見ると、30メートル先くらい先のアスファルトに、かなり大きなひび割れがあった。景色に見とれていたのと、暗くなりはじめていたので、気がつかなかったが、あのまま走り続けていたら、本当の太陽になってしまうところだった。

危ない危ない。

明日をも知れぬ我が身。ケチケチの貧乏旅行だったが、その夜は奮発して、ちょっと良さげのトムヤムクンをたらふく食べた。

翌朝思いっきり腹を壊したことも含め、かなり想定外の出来事だった・・・

 

ロシア

アエロフロート・ロシア航空

アエロフロート・ロシア航空(Photo by David Herrmann

 

留学期間が終わって日本に帰国することになった。

航空券代を抑える為とロシア観光を兼ねて、他の航空会社より割安のロシアの航空会社のチケットを取った。カイロ→モスクワ→成田って流れ。

カイロからモスクワに向かう機内は、異常な程張り詰めた空気が漂っていた。周りの当乗客から「貧乏人の俺達ならまだしも、何故日本人のお前がこんな飛行機に乗っているんだ?」って言われたが理由は良く分からない。

「こそに飛行機があるから!」と「そこに山があるから」でお馴染みのジョージ・マロリー風に答えてみたけど、エジプト人にはイマイチ伝わらなかった。

 

そのうちに異常な緊張の訳を知って背筋が凍りついた。

当時ロシアとチェチェンは紛争状態。ロシアの民間機がチェチェンの対空ミサイルで相次いで撃墜されていた。エジプトからの飛行機は、紛争地帯を通過する。

ただでさえ情報の乏しいエジプトで、しかも私は留学生。残念ながらそんな情報は持ち合わせていなかった。

神に祈りを捧げる声がそこいらじゅうから聞こえていたこと以外は、恐怖で殆ど何も覚えていない。

無事モスクワに到着すると、全員スタンディングオベーションで拍手喝采。その光景を目の当たりにして、改めて血の気が引いた。

流石に超閉鎖空間であの体験はきつかった。以後、極度の閉所恐怖症になってしまった。地下鉄がトンネル内で数分止まっただけでも、軽いパニックに陥りそうになる。

そんな私にとって今一番怖いのは、東京を巨大地震が襲って、地下鉄やエレベーター内に長時間閉じ込められること。

それまでに何とか東京を脱出したいと思っているのだが、なかなか出来ずにいる。

 

アメリカ

サンタモニカ

サンタモニカ (Photo by aprillynn77 )

 

カリフォルニア、サンタモニカの目抜き通り、サードストリートプロムナード。大道芸人の聖地として、多くの人で賑わう一大観光地。

どんな大道芸人に出会えるのかと、ワクワクしながら出かけたが、通りには大道芸人の「だ」の字も見当たらない。それどころか人影も殆どなく、シャッターが降ろされた店も多い。

おかしい・・・T-ウィルスでもばら撒かれたか?

 

バイオハザード!!!

 

仕方がないから一軒のカフェに入った。取り敢えずコーラ飲み干す。そんな私をほとんどほったらかしで、店主はTVに釘付けになっていた。「あ〜あ、うちのボスが遂に喧嘩おっぱじめるんだとよ。」老店主がぼやく。

TVでは時のブッシュ米大統領がイラクに対して、高らかに宣戦布告をしていた。

「お前もよくこんな時期にこんな所へ来たよな〜」って言うんで、「えっ?どゆこと?」って聞くと、店主が理由を教えてくれた。

「どうゆうことも何も、同時多発テロでニューヨークが狙われ、更にアメリカがイラクに宣戦布告。それを受けてイスラム過激派が報復。ニューヨークに続いて、アメリカ国内でテロの標的となるのは、ロス以外ないだろ?。更にロスの中でどこが危ないかと言えばサンタモニカ、サンタモニカのどこかと言えば【ここ】!アメリカじゃ常識だぜ。誰もいないのは当たり前。いつ飛行機が降ってきてもおかしくない状況だからな。まぁ俺はここに骨を埋めるつもりだから、何があってもここにいるけどな。」

 

NOー!!!

 

ドル紙幣をテーブルに叩きつけ、ソッコーで店を飛び出した。そのままタクシーに飛び乗りホテルまで逃げ帰った。

後にも先にも心の底から「釣りは要らねー!」って叫んだのはあの時だけ。

結局ロスでテロが起こることはなく、今から考えるとただの「払い損」だった。

どんな理由があるにせよテロはダメだ!いろんな意味で・・・

 

ベトナム

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乗合タクシー「セ・ラム」

 

電車での長旅だった。

夜行に乗り、8時間かけてホーチミンに行くはずだったが、全く理由も分からぬまま、目的地についたのは24時間を少し過ぎた後だった。

硬い板キレの最下等のベッドで体はボロボロ。しかも夜中に駅に降ろされ、途方に暮れていた。海外ではちょっとした気の緩みが災いを引き寄せる。

親切そうな乗合タクシー「セ・ラム」(屋根付きのオート三輪)の運転手が近づいてくる。「大変だったな〜○○(バックパッカーの集まる地区)まで行くんだろ?俺の家も近くだから安く乗せていってやるよ。」

極度の疲労と全く予期しなかった深夜の到着。優しそうな人柄に完全に騙された。バイクタクシーに乗ると、ゆっくりと走り出す。しばら走る。タクシーは人気のない方向へ向かっている。(まずい!)いやな胸騒ぎがした。私が行こうとしていたのはダウンタウン。繁華街だ。

社内を見渡す。思ったとおりだ。バックパッカーは自分が悪質な人間に騙されると、次の人間の為に痕跡を残そうとする。椅子の所々に文字が書いてある。【騙された】【F○ck!】【殺され・・・(読めない)】信じられない叫びが並ぶ。

恐らく人気のない所に連れ込み、待機している仲間と共謀して有り金全部強奪。車に乗せて繁華街近くまで戻り、放置すると言ったところだろう。

【この書き込みをを見つけたら、すぐに飛び降りろ】

その書き込み見た次の瞬間、叫んでいた。

「そこの角を曲がってくれ!」

ドライバーが振り返る。

もう一度叫ぶ。

「そこの角を曲がってくれ!!!」

渋々ドライバーがスピードを落とし、角を曲がろうとした次の瞬間。

 

バキッ!

 

極真空手仕込みの前蹴りを後頭部に叩き込んだ。

車体が曲がりきれず、側面から角の家の壁に激突した瞬間、バックパックを担いで飛び降りた。

「待てっ!」

背中に運転手の叫び声を聞きながら必死で走った。懐中電灯を頼りに30キロのバックパックを担いで一番近くの安宿(当初の目的地は諦めた)に着いたのは、2時間後だった。

 

翌日まっ先に靴底のしっかりした靴を買った。やっぱりサンダルじゃあしっかりヒットしない。

次襲われたら地球の裏側まで蹴り飛ばしてやるつもりだった。

今から考えるとバカバカしいけど、旅はいつも本気&必死。

 

ネパール

ダルバール(王宮前)広場 in パタン

ダルバール(王宮前)広場 in パタン(Photo by Ralf Lotys)

 

バスで移動していた時のこと。中継地点のバスターミナルに夜中の3時に降ろされた。目的地までのバスは昼の12時頃に出るとのこと。

バスターミナルの一角にはストリートチルドレン達が寝泊りしているスペース(ゴミ溜め場)があった。

今更宿を取るのもバカバカしいので、その一角に行って、地面に横になる。するとストリートチルドレンが数人寄ってきた。早速つたない英語と身振り手振りを交えて、金を要求してきた。どうやら名目は所場代ということらしい。「ここは公共の場だ」と突っぱねたが彼らもしつこい。

あまりにうるさいので「金をやるからこれ以上うるさくするな」と言って、日本の100円硬化を渡してやった。貴重な現地通貨をくれてやるわけにはいかない。

ちなみに紙幣と違って硬化は現地通貨に両替不可の為、現地人からすればもらっても何の意味もない。

「ずるい」と騒ぎ立てる彼らに「俺は嘘はついてない!約束は約束だ!」と言い放ち、バックパックを抱えて目を閉じた(勿論本当に寝るわけではない。)

去り際にひとりの少年が「こんなことをすると罰が当たる」というようなことを言っていたが、当然完全シカトを決め込んだ。

小一時間ほどすると、バスがやってくる音が聞こえた。私が乗るバスではないことは分かっていたので、そのまま目をつむっていると、

 

キキー!!!

 

けたたましい音が聞こえた。慌てて飛び起きると、10メートル先くらい先の壁にバスが突っ込みそうになっていた。実際にぶつかったわけではなく、ほどなくして何事もなかったかのように走り去っていった。

 

高鳴る心臓を何とか落ち着かせそうとしていると、いつの間にか先程の少年がニヤニヤしながら立っていた。

だから言わんこっちゃないとばかりのドヤ顔で、少年は手を差し出した。そして「呪いを解いて欲しいなら金を払うしかない」と言い放った。

私は思わずネパールルピー紙幣を取り出しその少年の手に握らせていた。

 

少年は私を少し離れた場所に連れていき、そこで寝るように支持した。そして呪いの正体を教えてくれた。

いくつかある発着ゾーンのうち、私が寝ていた発着ゾーンは、ゴミやガラクタ置き場の近くだ。地面にこびりついたり流れ出る油や散乱するゴミでバスのタイヤが滑り、ちょうど私の寝ていた場所に突っ込みそうになることはよくあるらしい。それを放置するところが、流石アジアだが・・・

あの発着ゾーンを使い、尚且つ右方向から入ってくるバスのある時間帯は、あの場所で寝てはいけないということらしい。金を払えばそれを教えてあげるつもりだったらしいが、私は支払いを拒否したので、教えなかった。

もっとも私が寝ていた場所では、どんなに間違ってもバスにひかれるまではいかないことは計算済みだったらしいが・・・

地獄の沙汰も金次第とはよく行ったものだと妙に感心さられた。

 

最後に・・・

思い出すままに書き出していったので、本当に危なかったことから、そうでもないものまでいろいろある。

何れにせよ海外は非常に危険な場所が多く、平和ボケしたお人好しな日本人は格好のターゲットであることは、残念ながら基本どこの国に行っても変わらない。

 

何日もの間、とても親切にしてくれたが、最後の最後で身ぐるみやられた!なんて話は、ゴロゴロ転がっている。

 

大前提は「自分から近づいて来る人を見たら泥棒と思え!別れるその瞬間まで!」

 

これだけは忘れてはならない。

 

Have a nice trip!

 

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【あめふる】

 

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使い方はとっても簡単

 

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天気を反映させたい場所と、お知らせして欲しい時間をセットすればOK。

 

後は設定した時間に指定地域が「雨予報」であれば、「雨に唄えば」で教えてくれます。出勤前にセットしておけば、うっかり傘を忘れることもなくなります。

 

僕は目覚まし時計よりちょっと前にセットしていますが、雨に唄えば」で起こされるのも悪くないですよ。

いい年こいてって感じですが、何だかちょっとワクワクします。

 

勿論雨予報が出ていない日は、何も反応しませんので、くれぐれも普通の目覚ましもセットしておくのを忘れずに!  

 

 

この記事は【愛’m MVNO】の記事を転写しています。

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