【飛行機事故】航空機墜落事故に遭う確率と『乗客に日本人はいません』の謎

旅客機墜落事故の可能性

墜落すれば一巻の終わり・・・

だからこそ誰もが気になる、飛行機事故に遭う確率を考える。

極めて低い墜落の確率

飛行機事故で命を落とす確率は、自動車事故で命を落とす確率に比べて、はるかに低いことは広く知られている。

しかしながら一度に亡くなる人間の数と、助かる確率が極めて低いこと、現場が凄惨を極めることなどから、人々に与えるインパクトは事故にの中でも格段に大きい。

それでは実際に、自分が乗り合わせた飛行機が、墜落する確率はどの程度なのだろうか?

航空事故に遭遇する確率は、統計的に見ればごくわずか。飛行機に毎日乗っていても、事故に遭うのは438年に1回です毎日乗っても、事故に遭うのは438年に1回──はたして本当なのでしょうか。

同様な数字を、もう一つ紹介します。

■0.04人と0.07件

事故率を測る目安としてよく引き合いに出されるのが、「輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数」と「10万飛行時間あたりの死亡事故件数」という二つのデータ。

今年4月に刊行された『知らないと損するエアライン〈超〉利用術』(平凡社新書)の中で、著者である航空アナリストの杉浦一機氏は「輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数=0.04人」「10万飛行時間あたりの死亡事故件数=0.07件」という統計データを紹介しています。

この二つの数値について、詳しく説明しましょう。  

「0.04人」「0.07件」という数値を、杉浦氏は同書の中で、具体的な例に置き換えて解説しています。

それによると、輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数「0.04人」とは東京─ニューヨーク間約1万キロを12万5,000回往復して死亡事故に遭う確率、また10万飛行時間あたりの死亡事故件数「0.07件」とは飛行時間10時間のホノルル─福岡の飛行を14万3,000回往復して事故に遭う確率で、杉浦氏はこう述べています。

「仮に週に1度往復したとしても、(前者では)2,404年、(後者では)2,750年かかることになるので、人間の人生に比べれば小さい確立といえるだろう」

この「1週間に1往復」を「毎日」に置き換えて計算してみると、先に紹介した「438年に1回」という数字とそれほど誤差はなくなります。

杉浦氏はもう一つ、さらに面白い数字を披露しています。

■909人対1万805人

これは二つとも、ある輸送機関による事故の年間死亡者数(1998年)です。

「909人」は全世界での航空事故による死亡者数であり、一方の「1万805人」は、日本国内だけの自動車事故による死亡者数(事故後1カ月以内の死亡)です。

ちなみに主要国の自動車事故死は、米国4万1,967人、ドイツ8,547人、フランス7,989人(いずれも1997年)。

杉浦氏は、これらの数字をもとにしたI・グラード氏(IATA=国際航空運送協会=広報部長)の以下の発言にも触れています。

「米国1国の車による1年間だけの死者の数でも、ライト兄弟が初飛行に成功して以来の航空機事故の死者よりも多い」

All About  「数字見みる航空事故の確率」

毎日飛行機に乗っていたとしても、航空事故に遭遇する確率は438年に1度。つまり航空事故で命を落とすというのは、極めて運が悪かったとしか言い様が無い訳だ。

例えば日本の航空会社では、1985年に単独の飛行機事故としては世界最大の死者を出した「日本航空123便墜落事故」(死者520人 負傷者4人)以降、墜落事故は起きていない。

※航空史上最大の惨事は、1977年にロス・ロデオス空港(カナリア諸島テネリフェ島)滑走路で、パンアメリカン(パンナム)航空1736便とKLMオランダ航空4805便が衝突し、583人の死者と59人の負傷者を出した事故。

『乗客に日本人はいません』

航空事故といえばもうひとつ。お決まりなのが「乗客に日本人はいません」、というアナウンスだ。

昔「THE YELLOW MONKEY」(イエモン)が発表した歌の歌詞が元で、そのフレーズが差別だ何だと、話題になったことがあった。

多感な年頃だったこともあり、ちょっとした衝撃を受けたことを、今でも覚えている。

ニュースキャスターは嬉しそうに

「乗客に日本人はいませんでした」

「いませんでした」「いませんでした」

僕は何を思えばいいんだろう

僕は何て言えばいいんだろ

THE YELLOW MONKEY 『JAM』より

勿論これはわざわざ日本国民を喜ばせる為に、流しているのではない(そうした要素が皆無かと言われれば、そうでもないだろうが・・・)。

「乗客に日本人はいません」というアナウンスをわざわざ流す第一の目的はこうだ。

「日本国内外(特に海外)の関係機関に安否確認の問い合わせなんぞして、ただでさえ非常事態で、てんやわんやの関係機関に、ご迷惑をおかけするようなことの無いように。」

実のところは極めて合理的且つ、大人の対応を促す内容のメッセージだったという訳だ。

もっとも、日本人が含まれているいないに関わらず、この手のメッセージが一切流れないこと、即ち航空事故が起こらないことが一番なのだが。

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