【大学中絶物語】Episode.05 中絶手術前夜の自殺未遂

  • 2018年4月5日
  • 2020年9月12日
  • 中絶

男子大学生の中絶体験記

【知っておきたい妊娠と中絶のこと】

筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。

少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。

決断と後戻り

手術の事前処置を終えて、夕飯を食べた後、また2人で話し合った。

本当に中絶していいんだろうか。

わからなくなっていた。

僕たちは、子どもに『ユウ』と名付けた。

男の子か、女の子か、まだわからなかったので、中性的な名前が良いだろうと思って。

ユウのこと、ずっと忘れずに生きていこう。

ユウが教えてくれた命の重さと向き合って生きていこう。

そう誓って寝ようと思っていた。

でも、そんなにすんなりとはいかなかった。

中絶してまで生きてる意味ってなんだろう

妊娠中で、食欲の偏りも激しくなり、精神的にも不安定だった彼女は、考え方もいつもよりずっと極端になっていた。

明日、産婦人科に行って、ほんの数分間の手術を受ければ、ユウはいなくなる。

でもそこまでして私は何がしたいんだろう。

私は何て冷酷な人間なんだろう。

そんなことを嘆き始めた。

僕にはどうすることもできなかった。

近くに寄り添って、黙って聞くことしかできなかった。

あのビルの屋上から飛び降りたら死ねるかな

夜24時過ぎに物音がして目が覚めた。

彼女が窓の外を眺めていた。

人物
彼女
向かいの建物10階立てだから、あそこの屋上から飛び降りたら死ねるよね?

無表情にそう呟いた。

飛び降り自殺をしようとしていたのだ。

怖かった。

今の彼女の心理状態なら、やりかねないと思った。

死んでほしくないと思った。

死んでほしくない

彼女は、ホテルの部屋から出ていこうとしたのを必死に止めた。

力尽くで止めた。

死んでほしくないと必死に伝えた。

やっぱり産みたいかもしれない

僕たちは、中絶のための処置を一度やめてもらって考え直すことにした。

一度考え直そう。

今のまま中絶したら、絶対に一生後悔するから。

苦渋の決断だった。

無事翌朝を迎え、産婦人科へと向かった。

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