【大学中絶物語】Episode.10 中絶したことへの後悔

  • 2018年4月17日
  • 2020年9月12日
  • 中絶

男子大学生の中絶体験記

【知っておきたい妊娠と中絶のこと】

筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。

少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。

愚かな自分を恨む日々

中絶して後悔しない人はいない。

後悔して、その悔いを何とかして晴らすために必死に生きている人がほとんどでしょう。

僕も例に余らず、産めなかった事実や自分自身の愚かさを何度も悔やみました。

子どもを産んだ人への嫉妬が芽生える

できちゃった結婚をした人。

学生結婚をした人。

そんな人を見ると、とても羨ましい気持ちと尊敬の念がこみ上げてくる。

自分はできなかった選択肢だから。

なぜ自分は産むことができなかったんだろうと激しく後悔する。

今の自分なら、育て上げることだってできるのに。

そんなことを考えてしまう。

一生「十字架」を背負うことになる

消せない傷。

それは中絶する前から分かりきっていた。

でも、中絶する時点ではその「十字架の意味」がわかっていなかった。

中絶したという事実は、一生かけても償いきることの出来ない十字架だと思っている。

でも、忙しい毎日の中で、どうしても忘れてしまうことがある。

堕落した時間を過ごしてしまい、ふと、「今の自分を天国にいる子どもが見たら何て思うだろう?」と考えてしまう時もある。

突然、夢に出てくることもある。

僕は今、間接的にではあるが人の命に関わる仕事をしている。

過去を変えることはできない。

でも、過去の意味を変えることはできる。

中絶したという事実は変えられないけれど

それをどう意味づけて生きていくかは本人次第である。

必死に意味づけして頑張るしかない。

それが最大の十字架だと思う。

中絶体験がなければ、もう少し、普通に楽して生きられたんじゃないかという気がする。

中絶は「終わり」ではない

中絶すれば楽になる。

日常に戻る。

そんなイメージを持っている方もいるかもしれない。

でも、実際には違う。

終わりは何かの始まり…

その言葉通り、中絶してからの方がむしろ始まりだと思う。

一生、中絶したという事実と向き合って生きていく必要があるから。

中絶は「絶望」ではない

一方で、絶望というわけでもないと僕は思っている。

中絶した過去があるから、今を強く生きられていると思うから。

たくさんのことを学ばせてもらったから。

普通の人とは少しものの捉え方や感じ方は違うかもしれないけれど、それはそれで良いと思っている。

もちろん、希望に満ち溢れているとは言い難い。

けれど絶望して塞ぎ込んでしまっては、産まれてくるはずだった子どもに合わせる顔がなくなる。

自分の命を全うすることが最低限の使命だろうと僕は思って生きている。

三度目の命日と文字にすることの決意

もうすぐ、三度目の命日を迎える。

僕は、自分が少しずつ中絶の体験や、その時に噛み締めた感情を、忘れかけてきているのを感じている。

忘れたい過去だが、忘れてはいけない過去だから、言葉にしようとその時思った。

友達にはほとんど話すことができない。

親友や家族も、変に蒸し返すようなことは絶対にしない。

だから、中絶について考えることは、日常生活中でこの数年間ほとんどなかった。

再度記憶を棚卸して言葉にしたい。

そして、ほんの少しでも出産や中絶を経験する人の役に立てたらと思い、書き記すことを決めた。

ほんの少しでも、どこかの誰かを勇気づけたり、正しい知識を身につけたりするきっかけになれば、自分の過去も少しは報われると思い、必至に記事を書いていきます。

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