【日本の土葬文化と歴史】土葬は禁止?遺体はどうなる?昭和初期まで残る日本の土葬の風習

土葬の思い出

現在、日本では基本的にご遺体は火葬し、ご遺骨を埋葬するのが一般的です。

しかし、誤解の無いよう記しておくと、法律で土葬が禁止されているわけではありません。

あくまでも公衆衛生面や埋葬地の確保の問題から、火葬が通例となっているに過ぎません。

しかし、昭和初期までは日本も土葬の風習は各地に残っていました。

そんな土葬にまつわる思い出話をひとつ。

私がこの話を聞いたのは、もうだいぶ昔の話である。

当時、大学生であった私は御多分に漏れず、勉強そっちのけでバイトに明け暮れていたが、その中で一つ面白い方に出会った。

単発で葬祭場駐車場案内のバイトをしてた私は、暇な時間を利用して、葬祭場がどの様なものかを探検していた。

なかなかにして不謹慎であったが、そこで一人の僧侶の方と出会い、いくつか貴重な話をしていただいたのである。

その僧侶の方は当時にして周りの僧侶に比べて、幾分か御年配に感じたが、とても元気で…元気にお経をあげていた。

余りにも声が大きく、外にも聞こえる声はすっかりそこの葬祭場の名物和尚として、有名な存在だった。

元々関西の格式ある寺の出身で、説法も上手く、多少の関西地方の訛りがあったのも、何かしらかの徳を感じさせる声質になっていた。

その和尚が盆前に四国に帰省することを告げたA君に、瀬戸内の島々の土葬文化ついて貴重な話をしてくださったのである。

和尚が若い頃、昭和30年代まではまだ瀬戸内には土葬の文化があり、木で出来た大きな桶に遺体を納めて埋葬していたそうで、公衆衛生法により、土葬が制限されるまでの昭和40年代まで続いてきたそうだ。

昔はひとりに対して、ひとつのお墓を作るのが当たり前で、お墓参りも大変だった。

そのため後に一族の墓をひとつにまとめる墓の移し替え作業が、盛んであったと教えてくれた。

当時バイト仲間に瀬戸内出身のA君がいた。

その和尚が盆前に四国に帰省することを告げた彼と一緒に私に、瀬戸内の島々の土葬文化について貴重な話をしてくださったのである。

和尚が若い頃、昭和30年代まではまだ瀬戸内には土葬の文化があり、木で出来た大きな桶に遺体を納めて埋葬していたそうで、公衆衛生法により、土葬が制限されるまでの昭和40年代まで続いてきたそうだ。

昔はひとりに対して、ひとつのお墓を作るのが当たり前で、お墓参りも大変だった。

そのため戦後になると、一族の墓をひとつにまとめる墓の移し替え作業が、盛んであったと教えてくれた。

土葬した遺体はどうなるかというと、ほとんどが白骨化しており、たまに屍蝋化した仏様(遺体)がいて、その墓の土が恐らく屍蝋化して、凹みやすくなっており、その和尚も二度ほど墓に引きずり込まれる様に落ちたそうだ。

蝋様に変化した死体。死体が水中や水分の多い土中にあって空気との接触を断たれると、脂肪酸ができて、これがカルシウムやマグネシウムと結合して水にとけない石鹸様、チーズ様、石膏様などになり、長くその原形が保たれる。

現代述語辞典

夜中に墓地を歩くと危険と言うのは、なるほど、そう言った物理的危険が昔はあったのだなと感心していたが、それだけではなく、なんと本来居るはずの仏様が居なかったり、別の人間が埋まってたりと、摩訶不思議な体験をされたそうだ。

和尚曰く、野生動物が掘り起こしたか、掘り起こしたものを埋め直したのではと仰るのだが、宗教者の割には現実路線なことを言うなと意外に思ったりしていた。

しかし最も印象深かったのは、以下の様な話であった。

住職によると、前世のA君の体は自分の良く知る寺の墓地に埋葬されており、数世代前からA君とは不思議な縁で繋がっていると言うのだ。

その墓はどこのお寺のどこら辺の墓だったの聞いてみると、何とA君の実家の墓がある寺であり、その寺こそ住職が若かりしころ修行していた場所だというのだ。

日頃からきちんと墓参りして、ご縁を大切にするよう、住職に言われて、あたふたしているA君であった。

それにしてもなかなかエスプリが効いてるブラックジョークなのだろうが、禿げて陰気臭い坊主に言われるといささか薄気味悪い。

お寺を言い当てたのは、単なる偶然だろうが・・・(そう信じたい)

そんなご縁で私も多少の付き合いが生まれ、お盆に実家で読経してくださったりした。

あの葬祭場に響く大声で奏でるお経はとても心地よく、また煩かったのは覚えている。

あれからもうかなりの年月が経ち、和尚も墓の下に眠っているかと思うとあの大音響のお経がわりと懐かしくなるのであった。

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