【火葬の副葬品】お柩(棺桶)に生きている人の写真は入れてはいけない?

【とんでもない葬儀屋の話】

近くにある葬儀屋のおじいちゃん社長から電話が。

自社の納棺の出来るスタッフが、急遽出払ってしまっているとのことで、納棺を手伝って欲しいとのこと。

ご遺体はもうすでにが病院からご自宅にお連れして、納棺待ちとのことだが、兎に角時間が無いらしい・・・

仕方がないので急いでおじいちゃん社長に同行して納棺へ。

自宅に到着。

旅支度をして、無事納棺は終了。

その後副葬品(衣類/食べ物/嗜好品/趣味の物などなど・・・)を、お柩の中へ入れてもらった。

予定時間は少しオーバーしてしまったが、副葬品も一通り入れ終わる。

念のため(不燃物や危険物が無いか)副葬品をチェックしていた社長が、納められら写真や手紙の中に、故人と喪主のツーショット写真を発見。

どうやらお二人で、旅行に行かれた時の写真の様だ。

早速社長が動く。古いタイプの葬儀屋は、昔ながらの迷信にうるさいwww

人物
社長
佐藤(仮名)さん、生きている方の写真はれちゃダメですよ。(あの世に)引かれちゃうから!
喪主
えっ?そうなんですか。気付いてくれて良かった~
人物
社長
昔からの迷信です
喪主
まだ向こうには行きたくないですよ~

母が亡くなって、早々に喪主まで引っ張られたら、他の遺族はたまりませんよ。

社長が早速喪主の葬儀まで狙う様な極悪人じゃなくて、ホント良かった!

って隣で私もひと安心。

すると一緒のいた幼稚園くらいの女の子(喪主の孫)が、慌てて喪主に一言。

人物
孫娘
おばあちゃん、クーちゃんの写真も入れちゃった…
喪主
あら!それは大変!

早速社長が反応!

人物
社長
生きてる方の写真がまだあるんですね?

そう、社長が言い終わるか終わらないうちに、喪主が一枚の写真を拾い上げる。

そこには、一匹の犬が写っていた。

どうやら飼っていたペットのようだ。

それを見て社長が一言。

人物
社長
犬は大丈夫です!

そう言って、喪主の手から写真を取って、再びお柩の中へ。

喪主
え・・・でも・・・
人物
社長
大丈夫。ペットは大丈夫ですから!
喪主
まだ生きてますけど、引かれませんか?
人物
社長
大丈夫ですよ。お母さんも寂しいと思いますんで、この写真は一緒に持っていってもらいましょう!
喪主
えっ!?やっぱりペットも引かれるんですか?

そう言いながら、慌てて写真を柩から取り出そうとする喪主。

人物
社長
いや、大丈夫です!これで大丈夫です!

喪主の手から写真を取り、またまた棺に納める社長。

人物
社長
それではお母様は一足先に斎場にお連れいたしますので、後ほど斎場で!

うろたえる喪主様、目をキョロキョロさせるお孫様、涙見になる曾孫様。

でもそんなのお構いなしの社長。

って言い残して、霊柩車の運転手と僕を急かして、お棺を霊柩車に乗せ、そそくさと退散しようとする社長。

一応社長を弁護しておくと、確かに通夜までの時間が迫っていたのは事実。

本来斎場で葬儀屋が納棺する予定だったものを、急遽ご遺族の希望で、ご自宅納棺となってしまった為に、余計時間を食ってしまった訳だ。

まぁ、一番の理由は、年寄りから言わせれば、迷信の中身は理屈ではないのだ。昔から受け継がれてきた迷信は、『ごちゃごちゃ言わずに素直にそのまま聞け』と言うことなのだろう。

社長の言わんとすることも分らんでもないが、それでは遺族が可哀想だ。

仕方がないの斎場に急ごうとする社長を車内に待たせて、再び家の中へ。

引かれてしまうという迷信は、写真を撮られた人間の魂が、写真に写った自分にも宿る(吸い取られる)と信じられており、あくまでも該当するのは人間だけであって、動物には当てはまらないから安心する様に説明。

ついでに聞かれたいつくかの質問に返答。

ご遺族の顔に安心が戻ったのを確認した後、車に戻った。

ようやく車は斎場に向かって走り出す。

私が手伝って欲しいと言われたのは納棺だけ。斎場にお棺を下ろしたら晴れてお役御免だ。

 
お柩降ろしたら、帰りますね

それを聞いた社長。

人物
社長
その前に斎場の中のセッティング任せちゃっていいかな?今日は私以外誰もこっち来れなくて・・・
 
へっ?
人物
社長
いや、だって色即寝食君がご遺族と長々話してるから、余計時間がなくなっちゃったんだから・・・

あんたのせいやろがー!!!

人物
社長
頼むよ~。君がやってくれればこっちも楽だし、何より納棺もしてるんだから、ご遺族だって安心でしょ?できれば通夜もそのままお任せで・・・

このタヌキじじぃ・・・

いつか鼻に線香突っ込んでモクモク火ぃ点けてやる・・・(ウソ)

何はともあれ、写真を入れる時はお気を付けくださいね。

引かれる場合もあれば、引かれない場合もあるかも知れませんが、もし写真を入れた人が急死した場合、それが迷信かどうかは、誰も確かめようが無いんですから。

たって、本当に引かれたとしたら・・・もう本人には確かめようが有りませんからね。

死人に口なし・・・です。

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